見出し画像

元児童指導員が選ぶお勧め絵本5本と療育的視点の話①

よければ記事上部、下部の♡でいいねをお願いします
記事を探すのに便利な目次ができました↓

note マップ – おがさんの絵本 (ogasan-ehon.com)

これまでの、これからの有料記事が読み放題になるメンバーシップもお勧めです↓



今回は「絵本」を紹介していこうと思います

児童発達支援センターでは毎日絵本の読み聞かせをしていました
その中で、たくさんの絵本に出会い、たくさんの読み聞かせのバリエーションや視点を身につけることができたと思っています

今回は絵本と、その絵本をどんな療育的視点でよんでいたかも含めて紹介したいと思います

す~べりだい

この絵本はまず、お子さんの常日頃遊んでいる「すべりだい」を題材にしているため、お子さんもイメージしやすいのか、食いつきがすごかったです

私が特に良いなと思ったのは

・長い滑り台を滑り降りる絵本の描写で、発声を促せた点
大人が「すーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーべりだい」と読む時にお子さんも真似して発声をしてくれました。発声を促したいときや、お子さんの覚醒を上げたいときに、「この絵本を読もう」という気持ちになります

・絵の動き、描写がはっきりしていてわかりやすい点
「お子さんがいろんな滑り台をして楽しんでいる」という描写は、お子さんにとって分かりやすく、「次はどんな滑り台か」という気持ちにさせてくれます。

普通の滑り台から始まり

グネグネまがる滑り台、

長い滑り台、

跳ねる滑り台

「すべりだい」という一つの物に様々な属性があることを認識させてくれます

こわめっこしましょ

かなりインパクトの強い作品になっていますね。この絵本はお子さんの好き嫌いがかなり分かれると思います。怖いもの見たさで「みたいみたい」とお子さんがリクエストしてくれることが多かったです

この作品を読んでみて思ったのは

・絵本の構造が分かりやすい
基本的に、集中の短いお子さんにとって長いストーリーは変化に乏しく、集中力が持たないことが多いです

この絵本は「始まり」と「終わり」がはっきりしているのです。にらめっこを通して、笑顔から怖い顔、笑顔から怖い顔 という変化の繰り返しは小気味よく、お子さんを飽きさせないのです。以下紹介する絵本も構造が似てますし、私の描いている絵本もこの構造になっています

・怖い子には対応を伝えられる
この絵本をみるときに必ず、見たくない子もいます。なので、そのお子さんには「こうすればいい」という方法を伝えられる機会になります

・怖いシーンでは目をつぶる

・大人に目を塞いでもらう

・その場から離れる
等、様々な対応を伝えられました。お子さんも「怖いこと」に出会った際に、適切な方法で身を守る必要があります。その一助になると感じました

だめよデイビット

これは特に、情緒に乱れのある子さん、多動・衝動性のあるお子さんに人気があった作品です。主人公のデイビットがいたずらをし、それを母親に注意される描写が繰り返されます

「きっと最後のシーンが見たいんだろうな」とお子さんの心理を考えさせられます

この作品の良い点として

・お子さんが自分と比較・投影してみれる
きっとこの作品がお子さんに人気があったのは、自分と無意識に重ねてしまうのではないかと思っています。どんなにいたずらをしても、最後は「必要とされたい」という思いや願いをお子さんはしっかり持ってるんだな…と改めて感じられました。マジでお勧めです

へんしんシリーズ

多数ある「へんしんシリーズ」はかなりお子さんに愛されています。言葉を繰り返し読むことにより、「かっぱ」が「ぱっかぱっか」と馬の足音になるなど、言葉遊びをという日本語の楽しさを教えてくれます

この作品の良い点として

・発声の練習、お子さんが一体感を味わうことができる
言葉の面白さを教えてくれることの他に、言葉の繰り返しをお子さん達が、真似していってくれることで、「言葉が変化した」面白さを大人、子どもと共有することができます。一体感もあり、そうした「一体感をもつと心地よい」体験につながります

それは他者と関わる上でとても大切で、お子さんの人格形成の一助になると感じました

ふしぎなナイフ

何の変哲もないナイフが、曲がったり、ねじたり、ちらばったり…ナイフを通して様々な動きを見せてくれます 

この作品は私は特に使ったのですは、良い点として

・様々な動作を伝えることができる
曲がる、ねじれる、ちらばる、のびる等、様々な動きをお子さんに伝えるのにとても助かりました。実際に、絵本と一緒に腕を曲げて見せることで「まげる」とはこういう意味なのか、と分かりやすく伝えることができました

・絵本にある以外の動作も伝えられる
私はこのナイフをコピー、印刷、切って、ラミネートしてお子さんにナイフが曲がる様子などを見せる遊びを行いました。

このナイフがあるだけで、この絵本に書いてあるもの以外の動作(なげる、飛び跳ねる、おちるなどなど)伝えたい動きをこの絵本の構造に従って伝えることができました。

具体物が実際に変化する様子は、お子さんの理解を深めたと思います


以上になります。絵本は内容もさることながら、いろんな視点や工夫でもっともっと楽しく、学びになります

今後も絵本の紹介は行っていこうと思いますので、ぜひ見てくださいね(´・ω・`)


以上になります

これからも少しづつ投稿していけたらと思っています。
よろしくお願いします。よければノート、ツイッターで♡でいいねをお願いします!

質問等あれば、書き込んでいただければと思います

ツイッターURL ↓
https://twitter.com/D0GqWOzqOWo39i3

noteは非会員でも「スキ」押せるので、もしよければ
励みになります(´・ω・`)


おがさんは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムであるAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?