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子どもを「甘やかす」「わがままをゆるしている」という大人の言葉の裏には何があるのか考えた話

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私の中でテーマになっていることがあります

「子どもを甘やかしてはいけない」

「わがままを許している」

「それは支援ではなく、遊んでいるだけだ」

と そんな言葉が私の界隈で耳にすることが増えてきました

今回はそんなテーマで記事を書いていきたいと思います


「子どもを甘やかす」とはどんな状態か


子どもを甘やかす状態とは世間一般でどんな状態なのでしょうか

子どもを甘やかす例として以下のようなことが考えられます

①子どもが何かを欲しがると、すぐにそれを与えてしまう
例:子どもがおもちゃを欲しがったら、その場で買ってあげるといった行為

子どもに対してルールや規制を緩く適用すること
例:子どもが寝る時間を守らなくても特に理由なく許すこと

③子どもに課題や責任を避けさせること
例:学校の宿題を親が代わりにやること

④子どもの感情を尊重せず、すぐにその気持ちを変えさせること
例:子どもが怒りっぽくなったら、物を買って機嫌を取ろうとすること

まぁ 大体イメージはできると思いますし、上記のような場面があれば大人が子どもを「甘やかしている」と捉えていいのではないでしょうか

あなたの目の前の大人は、本当に子どもを甘やかしているのか正確に捉えられているのか


ここからが本題のなのですが、発達支援の領域にいると子どもを「甘やかす行為」と「わがままを許している行為」と「支援に必要な行為」の境目がとても難しいものになります

上記のような世間一般の評価でみられる「表面上甘やかす行為とみられること」が

根拠に基づいた「支援上の中で」で行われていたり

どうあがいあてもこの関わりが今一番お子さんの情緒の安定につながる

行為だったりします

お子さんの特性、それによる障害などと向き合う際にご家族や支援者は様々な勉強をし、試行錯誤しなければなりません

例えば、上記のような場合で

子どもが何かを欲しがると、すぐにそれを与えてしまう

というような場面に遭遇した際、表面上は甘やかしていると見えてしまいがちですが、以下の背景、条件が付くとどうでしょうか

・お子さんは要求があるとあばれて周囲の物や人を叩いてしまうことがある

・お子さんは気持ちが落ち着けばそういった行動はとらない傾向がある

・その際、気持ちを落ち着く手段として、本人の好きな甘い物を食べると気持ちが落ち着くときがあり、本人が自分で気持ちを落ち着かせる経験を積んでもらう支援につなげようとしている

・現在その状況にあり、お母さんはその関わりを試している最中である。お子さんからの要求が出るのをまち、そこに応えるような構造で関わっている

という こういう視点からみると「甘やかしている」と捉える人はいないのではないでしょうか


こういった目の前の「甘やかしている」とみているお子さんは「本当に甘やかされている」と断言できるでしょうか

パッと一見しただけでそれを見極めることはできるでしょうか

私には無理ですし、ましてや決めつけて非難することもできません

(全然まだまだこういった事例はありますし、上記に事例の支援が正しいのかもわかりません)


要するに、お子さんやご家族、支援者の行動を「甘やかし」と捉える前に

なんでそういう風に関わる必要があるのだろう

という疑問や根拠を探すことがまずプロセスとして必要なのです


子どもを「甘やかす」と断定する人は…


なので、お子さんを「甘やかす」と断定する人は、

・実際に甘やかしていると自覚している人

・お子さんに対するそのご家族、支援者の対応を一人で決めつけている、分析できない、話を聞かない人

・自分が正しいと信じ、他者の意見や考えを受け入れられない人

なのだと私は考えています

実際に目の当たりにしても、SNS上の文章でも、正確にそのお子さんやご家族、支援者をとらえることはできないのに、そういった軽率な行動をとっているのですから


怖いのはこういった考えのもと関わる「支援者」も存在し、それが体制側、上司、管理者側にいることです

そういった体制、上司、管理者側の特徴も上記と同じですが、もうちょっと突き詰めたり、言葉にしてみれば

・管理者や責任者の思考が偏っている

・スタッフや周囲の大人で関わりについて話し合いがもたれずに一人の考えで物事を決め、指示を出している

・経験、知識不足のため相手の支援を「甘やかす」という表現でしかとらえられない、心に余裕がない

・相手の支援を認めると自分が間違っているとを認めることになるから「甘やかしている」とするしかない

・厳しく指導したらうまくいったという成功体験に縛られている、反対に別の視点、方法での成功体験が不足している

ということなのではないでしょうか

身近にいませんか?こういう方…

まとめ

本来、私たちが関わるお子さんは

多角的な視点

様々な分析

様々な方法

を関わる大人がしていかなければなりません。そのための連携は不可欠ですし、そこには多くの試行錯誤があります

丁寧な分析しないで「甘やかしている」と断定している人は、支援や関わり云々のまえに

「同じ土俵にすら立っていない」

「勉強不足」

という自覚をもっていただければと思います


以上になります
これからも少しづつ投稿していけたらと思っています。







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