「恋愛」をしない人に、欠陥があるわけじゃない

「愛」について描いた作品が好きだ。
映画、ドラマ、歌、なんでも。
とくに、「恋愛」だけじゃなくて、「愛」。友愛も、家族愛も、推しへの愛もすべて全部包み込んでくれて描いてくれる作品が好きだ。

藤井風さんの書く歌詞がとても好きで。
風さんが描く世界は「愛」でしかなくて、愛を一つも形にとどめないの。だからすっと心の中に入ってきて、共感できる。
「何のために戦おうとも 動機は愛がいい」
「で、いったい何が欲しいわけ 何に勝ちたいわけ
なかなか気づけんよね なにもかもすでに持ってるのにね」
風さんの言葉の根底に繋がるテーマは「愛」「すでにもっているもの」
そのままを受け入れることを教えてくれる。

いくら恋人がいない人が半数を超える時代だからって、私たちの中に「恋愛」至上主義は蔓延している。
「恋愛」ができない自分は「愛」がないのではないか。なにかが欠けている感覚。

「愛」ってそんなに限定的なものなの?
家族や友達へのいっぱいの愛を抱いて日々生きている。
それを伝え続けている。
欠けているなんてことない。「恋愛」をしない人が何か欠けているなんてことないよ。今その居場所がないだけ。
もしかしたらいずれ私の中に恋愛を入れる日が来るかもしれないし、あるいは今恋愛がある人も、もっと大切なものでいっぱいにして、入れない日が来るかもしれない。

人間がどうしても抱いてしまう孤独感って、きっと恋愛では埋められないものなのだと思う。
人間は結局つらい時には一人で生きていかなきゃいけないし、誰かによって埋めた穴はいずれ大きな穴になって自分を苦しめる。
1人で立って歩いていける人になりたいし、そこに誰か現れたら自然に受け入れられる人でもありたい。

こんな話をすると、「恋愛が’’できない’’言い訳だ。」なんて心無い言葉をくれる人もいる。
それでもいい。でもやっぱり、そんなこと言わせないくらい幸せに生きてみたいな。

幸せが何かなんて、よくわかっていないけど、いつか本当の意味で、なにもかももっているんだ、これがわたしだ。って言える日が来るといいな。
まだ答えは出てないし、揺れ動くばっかりだけど。
世間一般の普通に合わせようとしている人たち、普通に沿って生きる人たち、そのいずれもみんなを受け入れられるような作品を作れたら最高だな、なんて最近は考えてる。
最近のやりたいこと。

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