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あれから一週間後。 神栖さんからの電話はなかった。 それどころか一件もコールフレンド…
深夜1時。 結局僕は昨日から一睡もできなかった。しかし、頭の中は冴えていた。 僕にで…
夜が明け、いつの間にか朝9時になっていた。 「……思い、つかない」 ベッドで横になっ…
『――もういいよ』 「え」 僕が少し考えているうちに神栖さんははっきりと言った。 『…
深夜1時半。僕は眠れないでいた。昼間の霞ヶ浦さんとの会話を思い出し、自分の不甲斐なさ思…
「違います。私も、主人公になりたいんです」 『なんだと』 「私は声優とカウンセラーどちら…
大学の講義が終わり、飲食店のアルバイトをする。 アルバイトが終わったのは23時。 飲食店のアルバイト先は家から自転車で15分程のところにあるステーキ屋だ。 黒い制服には焼けた肉の匂いが付いている。その匂いだけでさきほど賄いのカレーを食べたのにも関わらず食欲が湧く。 自転車を漕ぎながら私は次のレッスンで行われる課題曲を口ずさむ。 それと同時に昼間の桜川くんの言葉を思い出す。 『これは霞ヶ浦さんの問題だ。それに僕が口出しをしていいのかな』 私の問題。 私
結局、ゴールデンウィーク中は石岡くんの電話しか来なかった。なんだか拍子抜けだった。あの…
パララランッ。 ご飯を食べ、ベッドで横になりながらボイスアプリ『ヒアリス』を開き、…
リビングに行くと、テーブルの上には料理がある。そして、椅子に座った酒臭い父がいる。 「…
ゴールデンウィーク3日目。未だコールフレンドからの電話は掛かってきていない。 今日は…
これは本当に無理だ……。 今度こそ思うが、これは間違っている気がする。 茶色の天井…
「合宿終了です! みなさんお疲れさまでした!」 セミナーハウスの外。それぞれみんなが荷…
パララランッ。 「っ!?」 飛び上がった。充電器に挿した携帯電話から着信音が鳴っている。 僕、いつの間に眠っていたんだ。というか、今何時だ。 重たい体を動かし、携帯電話を手に取る。時刻は深夜2時。 いや、そんなことはどうでもいい。早く出ないと。 3コール程して僕は携帯電話の通話ボタンを押す。 「……あい、もじもじ」 ダメだ。頭が上手く回っていない。眠たさでまともな声も出せない。 『もしもし、コールフレンドってこれで合ってますか?』 空色。行