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恋するキューピッド

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恋愛至上主義の主人公は振られた数知れず。それでも諦めず恋愛をし続ける主人公のもとにキューピッドが現れて、『キューピッド代行』をさせられる。
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2023年5月の記事一覧

「恋するキューピッド」 第12話:背中

 霞さんの生徒会見学が終わり、霞さんは生徒会室を後にした。  僕は夜桜会長に呼び出された…

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「恋するキューピッド」 第11話:セクハラ変態節操なしクソ親父ゴミカス最低下衆野…

 午後の授業も終わり、放課後を迎えた。 今日は夜桜会長に生徒会室に来るよう言われているた…

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「恋するキューピッド」 第10話:土下座

「見直しました」 「え? なにが?」  今日も僕は昼食を涼風さんと共にし、本の内容につい…

「恋するキューピッド」 第9話:尊敬

 長々とした説教は終わった。  ほとんど僕に対する説教だった。  まあ、最初に手を挙げた…

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「恋するキューピッド」 第8話:伝言

 教室がざわめく中、クラスメイトの連中が乱れた机と椅子を直し始めた。  オレは言葉を失っ…

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「恋するキューピッド」 第7話:学校は――

 午後の授業も何てことなく終え(大地はずっと寝ていた)、放課後になった。 「おい大地。も…

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「恋するキューピッド」 第6話:不穏

 翌日、僕は涼風さんから『超落ちこぼれな俺の進学校生活』の2巻と3巻を借り、そして昼休みに一緒に食事を摂っている。  ちなみに大地は女子たちに捕まり、大地の周りに女子生徒3人で食事している。  くそ羨ましいな。ま! 僕はこうして好きな人と食事しているからいいんだけど。 「いやー、まさか3巻まで貸してくれるとは思わなかったよ。本当に借りていいの?」 「……はい、昨日読み終えたので。かえってご迷惑でしたか?」  涼風さんは心配そうに僕を見つめる。基本的に涼風さんは俯きなが

「恋するキューピッド」 第5話:雲

 自室でひたすらスマホを操作する。情報収集とメッセージのやり取りをしている。 「調子はど…

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「恋するキューピッド」 第4話:月

 生徒会室の前に立ち、僕は眉をしかめながらゆっくりと扉を開く。  生徒会室は奥に広い形と…

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「恋するキューピッド」 第3話:霧

 別館1階にある生徒会室に向かうために僕たちは1階の渡り廊下を歩いていた。1階の渡り廊下…

「恋するキューピッド」 第2話:モットー

 始業式が終わり、クラスメイト全員の自己紹介が始まった。出席番号順で紹介するとのことで僕…

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「恋するキューピッド」 第1話:太陽

 翌日、始業式の日が来た。僕は登校し早速、下駄箱前のガラスの扉に貼られているクラス表を見…

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「恋するキューピッド」 プロローグ

 明日はついに始業式。僕も晴れて高校2年生になる。春休みという長い拘束時間を経てやっと学…

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