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オタク病

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オタクが病気として扱われている日本で奮闘する男女のラブコメディ。
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#オタク

エピローグ 「小説:オタク病」

 翌日の昼休み。新生徒会長の紹介を校内放送で行われていた。  新生徒会長は緊張で噛み噛み…

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第19話 隣に 「小説:オタク病」

「おはよう、環」 「……お、おはよう。あなた、どうして」  環はヘッドフォンを外し、俺を…

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第18話 夢の終わり 「小説:オタク病」

 それから俺は一ノ瀬に付き合わされ、昼食をはさみつつ3つほど絶叫マシンに乗った。 「はっ…

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第17話 遊園地 「小説:オタク病」

 ショッピングモールに行った翌日。俺は遊園地に来ていた。 「お待たせー。ごめんね待たせち…

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第16話 好きだから 「小説:オタク病」

 俺たちは大きな観覧車のもとまでゆき、チケットを買い、観覧車に乗った。  俺と環が隣に座…

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第15話 木漏れ日のスポットライト 「小説:オタク病」

その後、卓球やテニスもやったが同様の結果になったので、ラケット競技をするのはもうやめよう…

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第14話 ペア 「小説:オタク病」

「いやー無事、補修乗り越えられてよかったな」 「ああ、こればっかりは環に礼を言うしかない」  補修を終えた翌日、俺と空馬は大型ショッピングモールへと自転車で向かっていた。 「久遠が掃除手伝ってくれたんだろ?」 「なんで知ってんだよ」 「いんや、オレも偶然教室に行く機会があってな。そんで久遠が先に入ってったから、その様子を見てた」 「…………偶然、な」 「久遠は勇気があるな」 「そう、だな」  あんな風に俺を庇うようにしたら俺と何か関係があると思われてしまう可能性があるだ

第13話 障碍者 「小説:オタク病」

 今日も掃除の時間は相変わらずクラスメイトは談笑をし、真面目に掃除をしているのは俺だけだ…

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第12話 依存 「小説:オタク病」

夢を見た。たまに見る昔のことだ。 「オタク、きめえ。いのお、たくや。いの『オタク』や! …

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第11話 同時視聴 「小説:オタク病」

「遅い」 「やっぱりそうですよねー」 「反省してるの?」 「してますしてます。お得意の土下…

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第10話 自分の世界 「小説:オタク病」

 放課後。俺は教室の掃除をしている。週を明け、今週は教室の掃除になったのだ。  真面目に…

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第9話 スクールカースト 「小説:オタク病」

「で、どうしてこうなった」 「まあいいじゃねえか」 「問題児の監視役、だね」 「………」 …

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第7話 デート 「小説:オタク病」

『人がいっぱいいるわ』  土曜日。俺と環は秋葉原に来ていた。しかし―― 「ああ、いっぱい…

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第6話 進歩 「小説:オタク病」

 昼休み。俺は環を対面にして座り昼食を摂っていた。  女子とふたりで昼食なんて、正直緊張する。  周りに変な目で見られてないよな? つっても付き合っていることを知らせるわけだから変な目で見てもらわないと困るんだけどな。 「はあ」  俺の心配をよそに環は大きくため息をついた。 「ため息なんてついてどうした?」 「やっぱり私、社会性がないのかもしれないわ」 「ああ、今朝のな。つーか、今さらかよ」  一ノ瀬はなんだかよくわからんがいなくなっちまったし、空馬とは怖くて話せな