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マルクスは邪教の教祖なのか?

地球のため、全人類、夜は戒厳令(177)

「マルクスは邪教の教祖なのか?」

斎藤幸平先生はマルクスの資本論を用いて、資本主義経済の限界やその危険性について説いて下さっている。
「ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた」を拝読いたしました。
その中で1カ所衝撃を受けたくだりがありました。

「もっと現実的に、肉を食べる量を例えば半分に減らせば、人間が食べるための穀物も増える。消費量を半分にした分、工業型畜産でない『良い肉』に2倍の値段を払えばいい。そして、地域ごとで季節の野菜を食べればいいではないか。そうすれば、今すでにある手段で地球への負荷を減らせるのだから。」と「反論をしたら、『それはデフレ思想ですよ』と一蹴され」たそうだ。

極めて短絡的、ショートカットすぎるかもしれないが、マルクスの資本論を使ってやさしく解説してくださる斎藤先生が「デフレ思想」として一蹴されたのだ。つまり、〝思想〟がおかしいとして相手にもされず、議論もできなかったのだ。〝思想〟として一蹴した側も、何らかの〝思想〟があったから一蹴したのだ。

宗教対宗教と何ら変わるところがない。

「マルクスは邪教の教祖だ。ついでに斎藤先生はその使徒だ」に聞こえた。

人類は資本主義経済というサイコパス、あるいはカリスマ、あるいは教祖に魅了されてしまい、無批判にその教えを実践している。集団的自殺行為を唆されていることに早く気づけ。

地球はもう量的限界、機能的限界を超えている。だから温暖化し世界各地で異常気象が起きている。

資本主義経済は〝終末〟に向かっていく〝終末思想〟だ。

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