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リサイクルしない方がSDGsの近道

「国内では年間約55万1000トンのペットボトルが回収(回収率約97%)され、約89%が再利用されているが、異物混入など分別が不徹底で、ペットボトルとして再利用されるのは約16%にすぎない。その他はトレーや繊維材に加工されるが、最終的に焼却されてしまうのが実情だ」(2022/8/11読売新聞朝刊13版22面)し、「ペットボトルとして再利用される16%」もリサイクル材だけでペットボトルに再生できない。

つまり、リサイクルという循環の輪が完成していない。

私たちは、安易に商品をペットボトルに詰め、安易にそのペットボトルに詰められた商品を買う。
循環の輪が完成していないリサイクルの「リサイクル」という言葉だけに安心させられて、安易に消費する。「リサイクルされるから大丈夫。どんどん消費しよう!」と。

地球は量的限界、機能的限界を超えたから温暖化し気候変動を招いた。

元をたどれば過剰な経済だ。過剰な経済を改めれば、地球は冷め、気候変動も鎮静化する。

リサイクルするには、リサイクルの為の経済が別に必要だ。
だから、リサイクルなど止めてしまいたい。

ペットボトルの生産は一向に構わない。ただし、確実に回収して、温熱にしたり、発電にまわす。
その分、化石燃料を直接燃やすようなことは止め、必ず、一旦、プラスチックやペットボトルとして利用してから回収して、エネルギーとして使う。

今まで化石燃料をそのまま燃焼させ、一方でプラスチック・ペットボトル類を焼却してきたから問題が起きた。

プラスチック類の焼却分を化石燃料の燃焼に組み込むのであるから、リサイクル経済は節約でき、プラスチック・ペットボトル類の焼却は無いことにできる。

SDGs、日本語で「持続可能な開発目標」という。開発が大前提となっている。開発は経済の下支えがないと実現できない。つまり、その開発は、すでに過剰な経済を膨らませないと実現できないことになり、結果、開発により持続不可能になるという矛盾を含む。

開発なんか不必要だ。リサイクルも止めれば、なお望ましい。

過剰な経済を見直せば、資源・エネルギーを節約でき、温室効果ガスの排出、温熱の排出、廃棄物の排出などを抑制でき、地球は冷え、気候変動が鎮静化される。これ以外に持続可能な地球にする方法はない。

経済を改めると貧困になると主張する者も出るが、それは経済の規模が問題なのではない。見よ、一部の者が人類の多くの富を抱え込んでいる事実を。

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