マガジンのカバー画像

くるまを水害から守る

25
「くるまを水害から守る」をテーマにしたコラムをまとめています。
運営しているクリエイター

#冠水

豪雨水害でも備えがあれば防げることがある(内水氾濫のケース)

豪雨水害でも備えがあれば防げることがある(内水氾濫のケース)

前回まで全5回にわたって自然災害件数と世界や日本で影響の大きかった水害事例についてご紹介してきました。今回は豪雨水害に伴い「内水氾濫」が発生した2つの事例をあげ、「くるま」への影響について考えていきたいと思います。

内水氾濫とは、河川や湖沼などの「内水」が氾濫し周辺地域が水没する現象で、主に排水機能が低下しているために起こる被害です。排水機能が低下する原因は土地利用の変化や建築物の増加による水の

もっとみる
日本での豪雨水害事例(その2)

日本での豪雨水害事例(その2)

前回に続いて、3つめの事例をご紹介いたします。

事例3:2021年7月西日本豪雨

2021年7月の西日本を中心とした豪雨により、広島、愛媛、香川、岡山、福岡、佐賀、長崎などの地域で甚大な被害が発生しました。福岡県では道路が冠水し車両が立ち往生するなどの被害が発生し約1,000台の車両が水没したといわれています。被害面積は広範囲にわたり広島県と岡山県を中心に約1万ヘクタール以上が水没、多数の住宅

もっとみる
日本での豪雨水害事例(その1)

日本での豪雨水害事例(その1)

前回まで、水害被害の影響が大きかった世界での事例を紹介をいたしました。今回は水害被害の影響が大きかった日本での事例をご紹介いたします。

事例1:2012年7月九州北部豪雨(熊本広域大水害)

2012年7月、九州を中心に豪雨が発生し、佐賀県、福岡県、大分県、熊本県などで道路の冠水、多数の住宅・店舗や農地の浸水、土砂崩れによる道路や橋の寸断など大規模な被害が発生しました。この水害による避難者数は最

もっとみる