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大雨と握りそうめんの話

火曜日の大雨、みなさん無事に凌げただろうか。

わたしはあまり無事ではなかった。
振替休日で仕事は休みだったのだが、病院に行かなければならなかったのである。朝起きた時から低気圧で体が重たく、そんな日に予定のあったわが不運を呪うほかない。しぶしぶ、薄っぺらいレインコートを着て病院へ向かった。
しかしあまりの吹き降りで歩き出して5分ほどで体が冷えてこわばりはじめた。タイミングよく通りがかったタクシーに乗れたのだが、こんな日に限って上着を忘れたもんだから冷えた体がこごえて仕方ない。考える余裕はないから他責にも自責にもならず、かえって前向きだった。

病院が終わったのでお昼ご飯を食べて帰ることにしたのだが、身体や服が乾く前に診療から会計まで全て終わってしまった。その上、帰り道でもこっぴどく降られて結局濡れねずみに。領収書類が入ったカバンは一生懸命に死守したのでほぼ濡れていなかったが、わたし自身は笑えるほど全身から雫が滴り落ちていた。
家族が慌ててレインコートごとわたしを拭いてくれたので助かったが、1人だったら(カバンを死守して)レインコートを脱ぐ方法が思いつかず、ある程度水が滴り落ちるまで立ち尽くしていたに違いない。冷えてしまって思考能力も全く働かなかった。
ある程度片付いてから家に上がりすぐシャワーを浴びたけど、依然エコモードみたいに体も頭も動かない。打ち合わせの電話を辛うじて終えたあと、数時間爆睡。
昼寝から起きたら少し元気を取り戻していて、家族が用意してくれたお風呂に浸かったら体がだいぶ動くようになったが……翌日は翌日で暑いのなんの!
また頭と体がフリーズしてしまって、座ってるだけで大変だった。

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一人暮らしのときに作ってた“握りそうめん”を、ふと思い出した。
お水をいれた鍋を火にかける。あったかくなってきたら安いそうめんを1束か2束お鍋に突っ込む。麺がしなしなとなっていくのを眺めたり、また別にお湯を沸かしたりして時間を潰す。完全に茹で上がったら火を止めてザルにあげ、流水で流したらまだ温かい麺をきれいに洗った片手で絞る(両手だとやりすぎる。)
それを、沸かしておいたお湯でめんつゆを希釈したものにドボンといれるのだ。

書いてて気がついたけど、「握りそうめん」
一人暮らしで自分の作ったものだから許されるのであって、同居人などがそんなものを出してきたら衛生的に許せない。これは完全にわたしのエゴだけど、他人が素手で握ったおにぎりに抵抗感があるのと同じカテゴリの拒絶感を覚えてしまう。
いま思うと、セルフネグレクトに近い生活を送ってたなあ……。

今日はこのあたりで。
ごきげんよう!

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