派遣雇用のススメ

派遣社員と聞いてどういう印象を持つ人が多いだろうか。

非正規雇用、安定しない、給料が低い、正社員になれないから派遣で働いているんだろうetc…

おそらく現在の世の中ではあまり良いイメージは持たれていないように思う。


しかし私は「派遣」として働くことを私のような気にしすぎな性格、いわゆるHSPの人たちにおすすめしたい。


もちろんメリットデメリットはあるし正規雇用でなんら問題なく働いているのであればそれでいいとは思うが、派遣で働く事が向いている人というのは必ずいると思うのだ。


1.派遣って何?

私もそうだったのだけど、派遣という働き方があることを知らない人は多い。なので基本から行ってみよう。4

派遣とは、派遣会社(派遣元)と雇用契約を結んで、実際に働く企業(派遣先)で就業する働き方です。
雇用主は、雇用契約を結ぶ派遣会社になるため、給与の支払い、福利厚生などは派遣会社が行います。派遣会社に登録する必要がありますが、就業先の紹介や就業中のサポート、交渉なども派遣会社がフォローやサポートをしてくれます。実際の仕事に関する業務指示は、派遣先の企業から受けます。

派遣会社との雇用契約は、「登録型派遣」と「常用型派遣」により結ぶ形態が違います。一般的な派遣の就業形態である「登録型派遣」は、派遣先企業が決まった時点で派遣会社と雇用契約が結ばれます。雇用契約には、給与や業務内容、派遣期間などが定められ、契約に基づいて派遣先の企業で働くことになります。そして派遣期間が終了すると派遣会社との雇用契約も終了します。一方、「常用型派遣」での雇用契約は、派遣会社と期間を設けずに契約を行うため、派遣期間が終了しても雇用関係は終了しません。ここでは、派遣先ごとに雇用契約を結ぶ「登録型派遣」と比較します。

派遣社員とは?正社員やアルバイトとの違いや仕事内容をわかりやすく解説|人材派遣会社は【スタッフサービス】 (staffservice.co.jp)より引用

要は自分が働くための仲介役がいるということになる。

お給料も有給も管理するのは派遣会社。私達派遣社員が直接会社と何かを交渉するということはなく、そういったことは派遣会社がしてくれる。

非正規であることを考えるとアルバイトと混同しがちだが、アルバイトは仲介役はおらず雇用主との直接雇用。
自らいろいろなことを交渉し環境を整える必要がある。



2.そもそもなぜ派遣で働いてるのか

私は20代。
これはよく聞かれる質問である。

結論を言うと意味はない。
偶然見つけた求人に応募したらそれが派遣の求人で(シンプルに正社員の求人だと思って応募した)、話を聞いてまあやってみるかと思っただけである。


私はおそらくよい派遣会社にあたったので派遣とは何なのか、紹介予定とは何なのか、いろいろと教えてもらい今に至っている。
大手の派遣会社にはいい噂を聞かないところもあるしそれは運ではある。

でも私は派遣で働いたら視野が広がったので結果良かったと思っている。

次からはあくまで私が感じたことであるが、派遣で働くメリットデメリットを書いていく。


3.派遣で働くメリットデメリット

メリット①相談窓口があること

正社員で働いていたころ、不満や相談はすべて上司や上層部と話すことでしか解決策はなかった。
自分を雇用しているのはその会社であり、どうにかしてくれるのは上の人間であるから。

しかし派遣社員は違う。
相談役は派遣会社の担当営業。

派遣先のこういうところが不満である、更新を迷っている、その相談はすべて派遣会社の担当が受け持つ。


もちろん担当と良い関係を築けていないと相談はしづらいが、我々を派遣する親元として責任があるためそれなりにきちんと相談にのる責任はあるはずだ。

会社の同期、先輩、ましてや上司という同じ場所で日々過ごしている人に仕事環境の不満を言うのは正直私はできない。
どこからその話が広がるか分からないし評価が落ちる可能性もある。

が、派遣会社の担当は同じ場所で働いているわけではないうえに自分の派遣先探しのときからの仲であるため言いやすい。


担当に話した内容は派遣会社と派遣先企業との間で話し合われ改善するなりやっぱり更新をやめるなり。
派遣社員自身が就業会社側と言い争う必要はなく、派遣会社が窓口になってくれるのはメリットといえるだろう。


メリット②責任の重さ

私はHSP気質。それもけっこう重度。
人の顔色、声色、機嫌、いろいろ気にしながら生きてきた。

でも派遣という立場にいてもちろん正規雇用の社員よりも責任はないので、

「所詮私は派遣社員。周りもきっとそう思っている。だから気楽に、言われたことをこなしていればいい。変に気負う必要はない。」

こう思えるようになった。


人間関係に関しても派遣社員は派遣の期間が長くても三年と決まっており、さらに更新を切るようなことがあればそれよりもっと短い。

そのため聞かれたことにだけ答えよう。わざわざ仲良くする必要はない。
こう考えたら楽になった。


デメリット①給料

派遣は時給制。
長期連休があればもちろんその分お給料は減ってしまうしボーナスも出ないところの方が多いのではないだろうか。

実家暮らしであればなんとかなるかもしれないが、一人暮らしで長期連休があった月の給料はかなり痛手かも。


もちろん時給も派遣先によって違うのだが、お金の事には前よりシビアになったのは確実である。


デメリット②更新

これはメリットにもデメリットにもなるが、派遣として働くには更新というものがある。
派遣先によって異なるが三か月や半年更新が多いように感じている。

メリットとして、この職場が合わないかもしれない…と思ったら更新をやめればいい。逆に良いと思えば続ければいい。
これが権利としてあるのが派遣社員。


一方派遣先の会社から次の更新はなし、と言われるいわゆる「派遣切り」に合う可能性もあるのがデメリット。
コロナ禍ではもしかしたら多かったのかもしれない。


4.まとめ

派遣として働くことは、正社員を一度経験し重度のHSPの私からすればむしろメリットは多かった。

「派遣社員なんです。」と人に話すとき少し恥ずかしい気持ちももちろんある。

だけど私は派遣社員として胸を張りたいと心から思う。
派遣でもちゃんと社会に出てフルタイムで働いている。(本当はしんどいけどね)


こういう働き方もあるのだということ、私自身が経験しないときっと分からない事だった。
少なくとも今の私には正規の社員よりも派遣社員が合っている。

誰に何と言われようと私自身が派遣として働くことを選んだのだから、その自分の選択を否定はしない。


派遣はまだまだ良いイメージは持たれないけれど正規雇用だけが働く事ではない。
苦しくなったら違う場所を違う働き方を探せばいい。

派遣社員として働いて少し価値観が変わった私のお話しでした。
※あくまでも主観です。



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