見出し画像

簿記2級に落ち続ける ~緊張で手が震えて電卓が打てなくなる~

簿記2級をとることがプレイヤーの第一歩と聞いてこちらはとにかく頑張りました。少なくとも私に簿記2級はとても難しく、2回落ち3回目の試験でやっとギリギリうかりました。

一般的には200~300時間で受かることもあるようですが、私は苦労しておそらく6か月で1000時間くらいは勉強したと思います。それでもギリギリであったので、センスがあるひとをうらやましく感じることもあります。

一方、悲壮感や自身を追い詰めすぎると、かえって本来の力がでないことも学びました。その経験から、勉強するときは、睡眠時間を削ることはせず、リラックスしながら、密度を高める事に変更したのです。

「3回目落ちるとクビ」と聞いていたので最後の3回目の試験ではとにかく手が震えまくりでした。銀行預金と手元預金を合わせる計算では、緊張で手が言う事を聞いてくれず。。

不謹慎ながら試験会場でちょっとエッチな事を考えたら震えは止まり、ギリ2点差で合格。(大学受験の際もこれで切り抜けた気がします!)

1点差で落ちた同期はクビになりました。あまりの恐怖に簿記については、今でも思い出して夜中に目が覚めることがあります。

しかしながら、後述する中小企業の1次試験は一発で合格できたので、簿記で死ぬほど苦労したのは良い経験でした。

簿記を学びながら、企業分析の手法を学び、また譲渡オーナー様の開拓のための電話営業をイチからトレーニングすることができる環境になりました。

一方、サラリーマン独自の悩みも。

自身が管理者として、激変するKPIを指示していた時は「なんで現場はこんなに動かないのか。会社の一員という自覚があるのか?」と頭に来ていました。

しかし、自身が家族と自身の人生・生活をかけて活動していると、コロコロKPIが変わることに心底腹が立ちました。

TOP成績を上げようと取り組んでいたら、急遽、アポ数ではなく「コールの少なさ」で成果を決めるとなり、それによって研修期間の評価も変わる、と研修が終わったタイミングで発表されると腸が煮えくり返りました。

大切なリストの疲弊度合いを抑える目的や、顧客対応の丁寧さを指標として見る狙いがあったのだと思います。

今冷静になると、組織も最適なKPIを決めるために試行錯誤していたタイミングなので、一喜一憂しすぎずに、長期視点でお客様との接点が適切に創出・フォローできているかのみに集中すべきでした。

しかし、33歳を迎えようとしながらも、未経験・未成約の自分にとっては抑えきれない日々が続きました。

今思い返すと「この歯がゆさ」をプレイヤーとしての成果に爆発させようと思いのパワーを蓄積できた重要な期間でした。

前職時代にゼロから顧客開拓と事業創出をおこなっていたこともあり、営業成績では圧倒的にTOPをだすことができました。

この時、資格も経験も関係なく、「実力」さえ身に着けることがもっとも重要だったのだと、きづくことができ前職時代に激しくしごいてくださった上司への感謝がわきあがっていたことを思いだしました。

一方、一般にFASとは違い営業力が求められる仲介業界においても、商談獲得力という強みだけで通用するほどM&Aの世界は甘くなく、さらに厳しい世界がまっているのでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?