あっつい夏には参鶏湯
雨が多くて、じめじめな毎日・・・。
梅雨は短く、暑い日でもカラッとしていて過ごしやすかったはずのソウルですが、あれは勘違いだったのかなと感じています。
そんなこんなで、夏バテには気をつけたい今日この頃。
日本では土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がありますが、韓国では伏日(복날)と呼ばれる日に参鶏湯(삼계탕)やユッケジャン(육개장)、ドジョウスープ(추어탕)を食べて暑さに負けない身体を作る風習があります。
伏日は1年で最も暑い7月~8月に訪れる初伏(초복)・中伏(중복)・末伏(말복)のことで、3日合わせて三伏(삼복)と呼ばれています。
この伏日に食べる最も代表的なスタミナ料理が、参鶏湯です。
暑い季節に熱い料理を食べる理由は、古くから暑い季節に身体が冷えると胃腸の働きが弱くなって気力が衰えるといわれているためです。
参鶏湯で使う鶏や高麗人参などの食材は身体を温める効果があり、内臓が温まって気力を回復するのに役立ちます。ほかにも、滋養強壮、食欲増進、美肌効果、血行促進、冷え性改善、整腸作用、精神安定、免疫力アップなど様々な効能があるため、夏の暑さで疲れや体調不良を感じている方にはおすすめの薬膳料理です。
ということで、我が家でも参鶏湯を作りました。
使うのはお手軽な参鶏湯パックで、高麗人参ともち米はありません。参鶏湯の「参」を担う高麗人参を入れないとなると、果たしてそれは参鶏湯なのかあやしいところですが、夏バテ防止には十分な材料が入っているので問題ないことにしました。
パック以外で入れたのは、長ネギ、ジャガイモ、にんじん、大根です。
にんにくも考えましたが、あっさり風味に仕上げたかったため、今回は入れませんでした。
作り方は簡単です。ただただ煮込むだけ。
途中であくを取ったり、塩を加えたりしながら、ゆっくりと煮込みます。計1時間くらいでしょうか。
根菜類を入れたため野菜のうまみがプラスされ、しかし後味はさっぱりとした優しいスープになりました。
ちなみに、参鶏湯はそれだけでも十分おいしいですが、参鶏湯とは切っても切れない名わき役のカクテキ(깍두기)と食べるのがおすすめです。
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