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韓国の街並み#05.ソウルの春は黄色いんだゾウ

 ソウルもだいぶ暖かくなってきました。そうは言っても朝晩は5度くらいまで下がるため長袖でも肌寒いわけですが、それでも昼間は20度近くになるため、太陽の下で歩いていると少しずつ汗ばんできます。

 最近は何だかんだで仕事が忙しく、ゆっくりと外を散歩したりジョギングしたりする時間が取れませんでした。しかし、昨日は突如思いがけずに時間ができ、これは外出するしかないと意気込んで散策してきました。

 一応、テーマを決めました。

黄色い春を、エンジョイ、ジョイ!

レンギョウ(개나리)

 韓国の春は、黄色いです。

 黄色い世界を彩っている正体は、レンギョウです。レンギョウは韓国語でケナリ(개나리)といいます。このレンギョウの花たちが、街を豪快に黄色に染めています。とっても濃い黄色。黄金みたい。

 圧倒的な存在感ですが、近くで見ると、花は可愛らしい形をしています。花弁は4枚。みんなで仲良く集まって咲いています。

レンギョウの花

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迎春花(영춘화)

 レンギョウと並んでソウルの黄色い春を彩るのが、迎春花です。日本では黄梅とも言うそうですね。原産地は中国ですが、韓国でもよく見掛けます。韓国語ではヨンチュンファ(영춘화)。「迎春花」をそのまま韓国語読みしたものです。

 春を迎える花なんて、素敵な名前です。

 レンギョウは4月に入ってから見掛けるようになりましたが、迎春花に関しては3月にはもう咲いていたことを考えると、確かに、春の訪れを教えてくれる花なのかもしれません。

迎春花の花

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黄色い仲間たち

 レンギョウや迎春花が上の方にあるものだから、普段にも増して上を見ながら歩いていましたが、黄色い春は下にもありました。可愛らしい、小さな黄色い春です。

 名前は分かりません。どこかアブラナや菜の花を思い出させますが、ま、野花ということで・・・。

 春に出逢える野花の代表といえば、たんぽぽです。韓国語ではミンドゥルレ(민들레)。

 たんぽぽは、韓国ではお茶としても親しまれています。ティーバッグでも売られているので、私もたまに飲んでいます。近いうちにたんぽぽ茶についても書きたいなと思いつつ、リストには入っているのですがなかなか書けていませんね。

 ーーと、話は戻り。

 このように黄色ばかりを探していると、なんと、葉っぱまで黄色い奴らがいるではありませんか。もちろん枯れているわけではありません。生き生きとしています。

 若葉だからで黄色いのかな。
 それか、黄色い春の仲間入りでもしたかったのかな(なんつって)。

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桜もあります

 韓国のは今のところ、2分咲き、3分咲きといったところでしょうか。まだつぼみの桜もたくさんありましたが、ここに写っている桜は日当たりの良い場所にあるため、半分近く開花しているようでした。

 韓国の春で一番好きな光景は、レンギョウと桜の共演です。力強く光輝く黄色に、淡くて優しい桜色。春ならではの光景ですが、同時に満開を迎えなければならないので、出逢えそうで出逢えない光景です。

 すでに満開を迎えた桜もありました。

 レンギョウも好きですが、こういう桜を見てしまうと、やっぱり桜が一番だよなあなんて思ってしまいます。ぽかぽかの気候と相まって、ずっと見ていたい気分になります。

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動物の世界

 気分よく漢江(한강)までやって来ましたが、もうびっくりです。

 象が黄色い・・・。
 しかもレンギョウと似た黄色をしています。

 でも何でしょうね。正直、気持ち悪い。写真よりも実物の方がより気持ち悪かったです。まず、この色合いには不似合いなほどに、姿かたちがリアル過ぎやしないかい? そして、牙とツメの強烈な赤紫色。最初に見たときは血を想像してしまいました。

 この2色の組み合わせは、使い方によっては綺麗なのでしょうが、この象には使わないでほしいなあ。これなら全部黄色の方が・・・。

 ーーなんて考えていると、ゴリラ君を発見です。

 色、普通です。ゴリラっぽい色。これを見て、何で象はあんな配色だったのだろうと、さらなる思索に耽てしまうのです。

 カバも普通です。本物のカバに近い、カバの色。

 強いて言えば、奥の巨大カメが金色をしていますが、象のように嫌な印象は受けません。やっぱり象は変だよなあ・・・。

 打って変わって、こちらの牛は美術館に飾られる彫刻に似たアートっぽい作品です。躍動感たっぷりで、闘牛のワンシーンを想像させます。

 ただ相手の牛はいなかったので、ひょっとしたら鼻がものすごくかゆくて一生懸命地面に鼻をこすりつけているだけなのかもしれないーーなんてことも考えましたが、まあ普通に見て、闘牛ですよね。うん。

 リアルな動物たちの中で、飛び抜けた可愛らしさを放っていたのがこの鹿です。

 つぶらな瞳に、カッコイイ角。線が柔らかくて透明感があり、橙色と白のグラデーションがとても素敵でした。

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 黄色に染まる世界を追ってやって来た漢江は、春の薫りに包まれていました。シートを広げてピクニックをしているグループもいたりして、楽しい季節がやって来ましたね~。

 ではでは。

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