梨泰院さんぽ。最後にちょびっと梨泰院クラス
ソウル市龍山区(용산구)に位置する梨泰院(이태원)を歩くのは久しぶりで、ほとんど観光客になったつもりで感懐する街並みと雰囲気は、確かに韓国の他の地域とは異なりました。
昔から米軍基地(※)で有名な龍山(용산)ですが、他国の軍基地としての歴史は戦後に限ったことではありません。高麗時代の13世紀にはモンゴル軍が兵站基地として活用、朝鮮時代の1882年~1884年まで清国の軍隊が駐屯すると、1910年~1945年までは旧日本軍の朝鮮司令部が置かれていました。
◆梨泰院の街並み
外国の基地に隣接する梨泰院で独自の文化が醸成され、「ソウルの外国」と呼ばれるようになったのは、至極当然のことのようです。
韓国ではあるけれど韓国ではない。かと言って、アメリカとも思えない。私の瞳に映った梨泰院はあらゆる要素が無造作に混ぜ込まれて落ち着かず、その混沌としたカオスは、誤解を恐れずに言うと、どこか張りぼてのようでもありました。海外のどこかにありそうだけれど、実はどこにも存在しないニセモノの外国。それが、高く澄み渡った空が美しい日に梨泰院をさんぽして感じたことです。
・・・と、まあこんなことを綴っていると、梨泰院を悪く言っているように聞こえそうですが決してそんなことはなく、目を奪われてついついカメラを向けてしまうような建物や通りがいくつもありました。
◆久方ぶりのタイ料理
久々の梨泰院で食べるのは、久方ぶりのタイ料理。
たまたま見つけたお店にお邪魔しましたが、サインの数を見る限り、どうやら有名店のようです。味は、韓国人の舌に合わせているせいか食べやすい味付けでした。ただ、香辛料をガツンと効かせた本格的なタイ料理を食べたかった私にとっては少々物足らず、ちょっくら残念。それでも人気店は人気店です。特にパッタイがうんまかったです。
◆「梨泰院クラス」のタンバム(단밤)
ドラマや映画が苦手な私。理由は至極単純で、集中力が続かず飽きてしまうから。
「梨泰院クラス」はそんな私が視聴した数少ない韓国ドラマです。主人公のセロイ、最高ですね。人としてかっこいい。ああなりたい。しかし、かなり惹き込まれて観たドラマではありますが、ストーリーが一段落すると突如として関心が途絶えてしまい、最後の数話は観ていません。恐らく、今後も観ない可能性が高いでしょう。そんだけセロイ好きなら最後まで観ろよ、と自分に言いたい。
・・・おっと。伝えたいのはそういうことではなく、「梨泰院クラス」に登場する居酒屋・タンバム(단밤)の舞台となった建物は今でも健在しています。ドラマ同様、夜には居酒屋をやっているようです。
ちなみに、セロイのライバル企業・長家(장가)が経営する居酒屋の舞台となったお店(外観のみ)は、梨泰院ではなく弘大(홍대)エリアにあります。きらびやか~。
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