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釜山旅行#02.テジクッパは欠かせない

行った先では何を食べようか?

 旅行における永遠の課題です。

 ご当地料理って何だっけ?
 現地でしか食べられない食材は?
 裏切りのない自分の好みの味 vs 未開への挑戦

 そんなことを考えるのも、旅ならではの醍醐味です。

 釜山で真っ先に浮かぶのはテジクッパ(돼지국밥)で、今回も見事にリスト入りされました。おめでとうございます(ぱちぱちぱち)。


テジクッパ通り

テジクッパ通り

 テジクッパは、長時間かけてじっくり煮込んだ豚骨スープに茹でた豚の各部位とご飯を入れた釜山の代表的ご当地グルメです。エビの塩辛やニラキムチ、カクテキなどと一緒に食べます。

 釜山の繁華街である西面(서면ソミョン)にはテジクッパのお店が集まるテジクッパ通りがあります。地下鉄1&2号線の西面駅1番出口からは徒歩1,2分ほどで到着します。

松亭3代クッパ(송정3대국밥)

松亭3代クッパ(송정3대국밥)です左の黄色い看板が「美味しいやつら(맛있는 녀속들)」

 唯一の問題は、有名なお店ばかりで選ぶのが難しいということ。

 味というのは好みにも左右されますし、ある程度知れた名店であれば何処でもいいだろうという想いで、通りを行ったり来たりしながら選んだのは、松亭3代クッパ(송정3대국밥)です。

 1946年創業で「韓国人が最も愛し、最も長い歴史を持つテジクッパ料理店(한국인이 사랑하는 가장 오래된 돼지국밥 한식당)」と書かれたこのお店を選んだ理由は、決してその文言ではなく、以前よく観ていた「美味しいやつら(맛있는 녀속들)」という番組に登場したという一点でした。

 お店にはひっきりなしにお客さんが訪れ、外国人観光客も多くいました。写真付きの英語・中国語・日本語メニューもあるので、言葉が分からなくても問題なさそうです。

 クッパといえば最初からご飯をスープに入れたスタイルが一般的ですが、お店によっては別々で出てくるところもありますし、必ず別がいい!という場合は、注文の際にそのようにお願いしましょう。

 人気店というのは回転率を良くする工夫がされているものですね。

 注文すると驚くほどにすぐ運ばれてきました。感覚としては1分。まあ、実際にはそこまで早いはずはないので、3分くらいということにしておこうじゃないですか。

テジクッパ(돼지국밥)定食

 運ばれて来た小皿の一つにあるは、スープに入れて食べます。そう麺を使うお店はよく見掛けますが、黄色い麺を使っているお店は初めてでした。

 その左隣にあるアミエビの塩辛は、スープに入れて塩味を整えます。ほかにも豚肉と一緒に食べることで、肉の臭みを和らげる効果があります。もちろんお肉は醤油ベースのタレに付けてもさっぱりとおいしくいただけます。

 ニラキムチと白菜キムチ、カクテキに関しては、セルフコーナーからお好みの量を持って来るシステムでした。

 しかし、ここで私は失敗を犯してしまいます・・・。

 見た目からカクテキよりもキムチの方が自分好みの味だと思い、キムチを多めに持って来たのです。しかし、実際はカクテキの方がダントツ自分好みの味でした。

 10年以上の滞在歴。そこから来る「キムチのことは分かっている」という思い込み――。そして、反省。

 ああ、カクテキを多く持って来るんだった。見た目で判断しちゃダメなのですよ。いやね、キムチも悪くないんです。でもね、キムチよりもカクテキをもっと食べたかった・・・。

 後悔先に立たず。

 ということで、セルフスタイルのお店に行かれた際は、最初は味を見る程度にして、2回目に好きなキムチを食べたい量だけ持って来るのがおすすめです(マジで)。

 さて、テジクッパの味ですが、今まで食べたテジクッパの中で最も日本の豚骨ラーメンのスープに似たパンチ力のある濃厚な味がしました。

 しかし、しつこくありません。

 このお店では、最初からテジクッパには唐辛子の粉を使ったヤンニョム(調味料)が入っていました。色は赤いですがそれほど辛くなく、濃厚な豚骨スープをより食べやすくしているようでした。

 口を細めながら、フーフーして、スープをひとくち。

 ほろほろに柔らかく煮込まれた豚肉エビを箸に取り、塩辛を乗せて、またひとくち。

 ん~~~~~♥

 カクテキを放り込んで、サクサクと噛みしめた後は、ご飯をぱくり。

 そこに、白菜キムチまたはニラキムチを・・・。

 その繰り返し。

 ああ、釜山を味わうって、こういうことよね。

 さあ、次は、ニラキムチをスープに入れて――。

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