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韓国料理#22.マッククス~そば粉を使った冷麺です~

 昨日TVでマッククス(막국수)を見て、そういえば、溜まり続ける一方の下書きにマッククスの写真をアップしてそのままにしていることを思い出しました。

 連載エッセイ以外は、できるだけ同じトピックの記事を連続で投稿しないようにしようと決めていたのですが、改めて考えると、一体何の意味があるのか分からないこの信念。ここできれいさっぱりオサラバです。

 ということで、今回も韓国料理シリーズの第22段。マッククスをご紹介いたします。


マッククス(막국수)とは

 マッククスは蕎麦を使った冷たい麺料理で、もともとは蕎麦の産地である江原道地域の郷土料理として知られています。蕎麦は日本食の印象が強いですが、韓国でも蕎麦粉を使った料理はいくつもあり、その代表がマッククスです。

 種類は、ピリ辛の甘酸っぱいタレと混ぜて食べるビビンマッククス(비빔막국수)と、出汁が効いた冷たいスープで食べる水マッククス(물막국수)があります。

 ちなみに、この写真を見て「これって冷麺じゃないの?」と思った方は、以前の記事をご覧ください。


◆付け合わせ(반찬)

 ここからは、以前お邪魔したお店での様子です。

 付け合わせ(반찬)には、大根の葉っぱの浅漬けと、薄切りにした大根の浅漬けが出てきました。

 大根の葉の浅漬けは、その独特な食感を生かした、いい意味で青臭さが残るさっぱりとした一品でした。一方の大根の浅漬けは甘酸っぱい味で、料理と料理の合間についつい手が出てしまう美味しさが魅力でした。


◆緑豆のチヂミ(녹두전)

 折角なので、ノクトゥジョン(녹두전)も注文しました。ノクトゥ(녹두)は緑豆、ジョン(전)はチヂミという意味です。水でふやかした緑豆を挽き、そこに野菜などを入れて、たっぷりの油で焼いて作ります。

 見た目通り、外はパリサク、中はふわふわ。緑豆の深い香りと香ばしさが特徴の一品でした。ざるそばのお供にはてんぷらが合うように、マッククスにはチヂミなどの焼き料理がよく合います。

 ここで、「あれ? そんなことより、チヂミは『チヂミ』って言うんじゃないの?」と思った方は、以下の記事をご覧ください。


◆マッククス

 マッククスの登場です。

 蕎麦麺にピリ辛の甘いタレ、酢でしめた大根とキュウリ、ゆで卵がのっていました。さらにゴマと海苔、出汁の効いたシャーベット状のスープが入っていて、これらを混ぜていただきます。


 真っ赤なタレですが、辛さはそれほど感じません。むしろ、酸味がある分さっぱりとしていて、さらに砂糖も入っているため甘かったです。そこにゴマと海苔の香ばしさが加わり、クセになる美味しさでした。

 冷麺にはお酢とからしを入れて味を整えるのが定番ですが、今回お邪魔したマッククスのお店でも、各テーブルにはお酢とからしが常備してありました。ただし特に入れなくても十分に美味しかったので、入れるか入れないかは好みかも知れません。

◆◆◆


 夏の暑い季節にピッタリのマッククス。

 酸味があって、甘くて、香ばしくて、ピリ辛の、たまに食べたくなる健康に良い麺料理です。

 機会があれば、ぜひ召し上がってみてください。

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