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#125 誰でもなりうる外反母趾

女性の足のトラブルで一番多いと
言われておりますのが
外反母趾かと思います。

現在では、女性の5人に1人が
悩んでいると言われておりますが
近頃は男性や子供でも外反母趾になる人が
増えております。

外反母趾とは、足の親指(母趾)の
付け根が飛び出し、
親指が小指側にくの字に
曲がってしまっている状態をいいます。

親指の関節が小指側に曲がる角度が
度以上のものを外反母趾と
することが一般的で、
40度以上になると重度であると
言われております。

外反母趾のセルフチェック方法
としましては、
足の内側に定規やペンなど
真っすぐなものを当てていただき、
足の親指の爪部分との間のすき間に
ご自身の人差し指を入れていきます。

すき間に人差し指が入らない場合は正常、
すき間に人差し指が1本入ってしまう場合は軽度外反母趾、
すき間に人差し指が2本入ってしまう場合は中等度外反母趾、
すき間に人差し指が3本入ってしまう場合は重度外反母趾、
というような形で判断することができます。

外反母趾になってしまうと、
親指付け根の関節部分が靴に当たり
圧迫されてしまうことで
親指にしびれや痛みが
生じることがあります。

また、親指に力が入らず
地面を踏み込めなくなるため、
代償動作から腰や膝の痛み、
頭痛や肩凝りなどの二次的症状が
現れることがあります。

外反母趾になってしまう原因としましては、
皆さんもよくご存知かと思いますが
靴の不適合があげられます。

足に合わない靴、特にハイヒールなどは
外反母趾の最大の原因と
考えられています。

こちらの原因は、
女性の方に多く見られます。

靴の不適合も原因として多いのですが、
最近では生活習慣の変化が原因と
してあげられます。

現代社会においては
1日のうちで靴を履く時間が長く、
裸足になる時間が減少してきました。

また乗り物を利用することが増え、
自分の足で歩く機会は
逆に減少してきました。

そのため、足の筋力は
どんどん低下する傾向にあり、
アーチの消失した偏平足や
横幅の広い開帳足が
増えてしまっています。

偏平足の場合、
つぶれた土踏まずに
身体の重心が集中してしまい、
親指の内側にありアーチの屋台骨を
形作る母趾内転筋が引っ張られるため
外反母趾につながります。

開張足の場合、足の横幅が広がるため、
小指の根元から親指の付け根にある
母趾内転筋が伸ばされて緩むため
外反母趾につながります。

足元にある3つのアーチは、
とても大切な役割を担っております。

こちらの投稿も参照していただけると
幸いです。

外反母趾へのアプローチ方法としましては、
足に合った靴選びや足のアーチをサポート
するインソール(靴の中敷き)の使用、
テーピングや装具、サポーターを
使用した保存療法があったします。

あまりにも外反母趾がひどい場合は、
手術という選択肢も考えられます。

ただ、現代人はシンプルに足の筋肉、
特に足の指の筋肉が衰えやすく
なっておりますので、子どもから大人まで、普段から足の指を使うことを
推奨いたします。

足の指でのジャンケンでもいいですし、
足の指で物を掴むことでもいいです。

私は、おはじきやビー玉を使用して、
足の指を動かしたりしています。

外反母趾もですが、人間にとって
便利な世の中になったが故に
起こってきている身体の変化や不調が
多くなってきておりますので、
今一度ご自身の身体と向き合って
いただければ幸いです。