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広島平和記念日によせて

昨日、図書館で借りた本がある。

「アヴェマリアのヴァイオリン」という本。

久々に引き込まれる作品だった。

昨晩、なぜか眠れなくて、明け方まで読み、起きてからも読み、借りて24時間も経たない内に一気に読了した。

第二次世界大戦中、ドイツで迫害を受けたあるユダヤ人の女の子とその子が引いていたバイオリンと、そのバイオリンが時を超えて日本の女の子の元に辿り着き、そのバイオリンと女の子の運命を知る物語。

フィクションとなっているが、おそらく作者の体験記とユダヤ人の文献と本当に生き抜いてきた方からの事実をフィクションとして繋ぎ合わせた物語だろう。

ショッキングな内容で辛い描写が沢山あるが、興味のある方はこの本を取って読んで頂きたい。

私は、戦争物は辛く、もう既に勉強させられ、解っている事や祖父から語られた事から充分と感じており、暗く深く考えたくないので避けて通っているが、
この本を読んで、やはり私達、後生を生きている平和に暮らしている人間が、世界中の人々に使命があるような気がした。

後生を生きている、私達の使命は
「意味の無い戦争や迫害と言う物を語り継ぎ、忘れない様にし、平和である意味、平和を守っていく」という事では無いだろうかと感じる。

人それぞれ個人個人の使命は別にあってよいと思うし、あるだろう。

でも、この地球全体としての使命、1人でも多くの人が気がつき、全体でやるべき事があるのではないかと、
読了した今朝、考えさせられた。

奇しくも、今日は広島平和記念日。

この記念日によせて、読了するように、考えさせるように、何か導かれ、動かされたのかもしれない。

平和でいられる毎日に感謝。
そして、とても現実として受け取る事の出来ない、目を瞑って耳を塞ぎたいくらいの酷く辛い迫害や戦争を生き抜いてきた、
過去の人々に浄化の祈りを捧げたいと思います。

何と言葉にして終わりにすれば良いのか解らない感覚だけど、兎に角、感謝と慈悲を持って祈りを捧げます。

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