充実の一日「ことばの訓練が好き」:児童発達支援&放課後等デイサービスの言語聴覚士の日常
2024/02/12
こんにちは^^
改めまして、
私は児童発達支援&放課後等デイサービスで働く言語聴覚士のルナです。
今日は、建国記念日の振替休日でしたが、事業所はOPENしており、元気に子供達が来所しました^^
私がいる事業所は1日の定員が10名です。本日は9名の未就学〜中学生のお子さんが来られました。
今日は、その中のダウン症の小学生の男の子Aくんのお話をしますね。
荷物を棚に入れて、手洗いうがいを済ませたその男の子は、棚の前でウロウロ…
私は、その子の個人ボードを見せて「何がしたい?」と聞くと、すぐに「ことばのくんれん」の絵カードを選んでくれました。
※私の事業所で使用している『個人ボード』とは、さまざまな形があります。例えば、事業所に来てから何を行うかの手順表、スケジュール、遊びたいことの選択肢が掲示されている絵カードなど。
私はこの※個人ボードの中に、「ことばのくんれん」の絵カードを、どの子にもひっそりと入れ込んでいます。なぜなら、みんな「ことばのくんれん」に苦手意識を持っているので、なかなか個室に来てくれないのです…。
でもそんな中、Aくんは、「ことばのくんれん」の絵カードを指差して「これー!する!」と選んでくれました。 すぐに言語訓練室へ行き、好きな絵カードを選んでもらい、絵の名前を言ってもらうことや、絵カード裏のひらがな文字を読みながら音韻の確認、自分の名前を書く練習をしました。 どの訓練も楽しく取り組んでくれます。
私が子どもたちとの訓練の中で大切にしていることは「間違ってもいいよ」という姿勢です。
例えば、、、
①「みかん」の絵カードを見せる
② Aくんは「スイカ」と言ってしまう
③ 私は、絵カード裏のひらがな文字を見せて読んでもらう
④ Aくんは文字を間違って読んでしまう
⑤ 正しい読み方を「さらり」と伝える(モデリング法(言葉のモデル(見本)を示す方法)を使用)
なぜ「さらり」と伝えるのか?
⇨直接その場で教えないと、覚えられないんじゃないの?と思うかもしれません。子どもたちってなぜか、正しいことを伝えると「自分でする!」や「もう!なんで言うの?!」と言いませんか?そんな子どもたちの気持ちを尊重して、こちらからは敢えてすぐに伝えないようにします。
すると、子どもたちは「えっへん!僕なんでも知ってるんだよ!」や「私は物知りだから!」と得意げになるんです。
そして訓練に参加することができるようになります。
放課後等デイサービス(放デイ)は病院の療育とは違います。
病院は数ヶ月に1回の療育であることが多いですが、放デイは毎日(または1週間に数回)会いながら子どもたちとの遊びを通してコミュニケーションに大切なことを学んでいきます。 とっても有意義な時間だと私は思います。
まだまだ成長段階の業界だからこそ頑張りたいです。
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