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『エッセイのまち』の仲間で作る共同運営マガジン

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2021年7月の記事一覧

履歴は問いません、今のあなたがみたいんですと言ってくれた人。

こういう返事が返ってくるだろうなって どこかで人は想像しながら話しかける ことってあるけれど。 想いもよらない返事を頂いて、そのことが 忘れられないことってある。 わたしは、むかし1冊だけ短歌集の本を 出版したことがあった。 その時、とある方からお声をかけて頂いて、 ぼくたちのサイトで、もしよろしければ 書いてみませんか? と、お誘いを受けた。 今お誘いを受けたと、しれっと落ち着いて 書いているけれど。 うれしくて、え? マジすか? みたいな反応と似

書いた100日、書かなかった100日。

つづける覚悟とやめる勇気、どっちが正解とかあるのかな。 2021年1月1日から100日間つづけて、日記を書きました。毎日書くことで、ちいさな日常をたくさん感じることができて。ただ、ちょうど100日経った4月中旬に「やめます!」と更新をやめました。 そして更新をやめて、今日で100日経ちます。つまり、今年は100日と100日を合わせて、200日経ったんですよ。早いよねぇ。 心の中でひとつ、100日間の更新をやめたときに「次の100日間はnoteを書かずにいよう」と決めてい

オシャレ髪型の私とそっくりだったあの国民的有名人

世界には自分とそっくりな人が3人いるという。 誰しも「タレントの○○に似てるね!」とか「俳優の▢▢っぽいね」などと言われた経験があるのではないだろうか。 私の顔は芸能人顔ではないらしく、芸能人に似ていると言われた経験はあまりない。時々言われるのは、 「今日、電車の中に えさんに似てる人がいた」 というような、私に似ている一般人の目撃情報だ。それはそれで会ってみたい気もするが、似ている有名人がいないというのはちょっと残念だった。 しかし。 そんな自分にもそっくりな有名人

研修医は志村と加藤

私は、ステージに立つ。 フラを踊れるイベントがあった。 このご時世だ、イベントはどんどん、中止や延期を余儀なくされる。 だけど、屋外のステージを用意してくれる主催者様が現れた。さては神様ですね? そして、久々のイベントに、我がインストラクターは、生花を用意してくれた。さては天使ですね? 生花を髪につけていただくと、途端に魔法がかかった気分になる。 みずみずしい草花を身につけることで、背筋は伸び、表情は凛とし、神聖な気持ちになっていく。 年齢など、もはやどうでもいい。 ス

30年分のコンプレックスの値段

今まで生きてきて一度も話したことがない、誰にも知られたくなかった話をしようと思う。 30年間、抱え続けてきたコンプレックスの話です。 なんだ、そんな些細なことを恥ずかしく思っていたのか、と思われるのが恥ずかしくて一度も言えなかった。 とても個人的な話で、かつ誰かの役に立つとも思えなかったので、UPするかギリギリまで迷っていたのですが、コンプレックスを抱えている誰かに、もしかしたら何か届くものがあるのかもしれないと思い、書くことにしました。 ____ 僕の左腕には大きな

【エッセイ】結婚 “無” 願望

結婚したい。 と思ったことが 生まれてこの方一度もない。 友達は言う。 早く結婚して子供が欲しい、と。 分からない。 そんなに結婚したい意味が。 だってめんどくさいじゃん。 甘えかもしれないが 夫婦喧嘩も親子喧嘩もしたくない。 争いごとは好きじゃないね。 あと、同居することによって 相手の見えなかった嫌な部分が見えるとよく言うが それもキツい。 結局、そこから喧嘩に発展するからだ。 確かに、生涯独身は寂しいだろう。 それを考えると、まぁ…分からなくもない。

嫌われたら、しょうがないよね。

はじめに怖い。 人に嫌われるのは怖いよ。 どういうわけなのか。 人間は他人に嫌われることを異様に恐れる生き物だ。 誰しもが 多くの人から好かれたいと思っている。 誰しもが 自分を評価してくれる・受け入れてくれる人を欲す。 でもなぜだろう。 人に嫌われることがこんなにも怖いのは。 ちょっと考えてみよう。 俺の頭の中を覗いてみてほしい。 なぜ人は、嫌われる事を恐れるのだろう?なんでだろうね、言語化するの難しいな。 んー、おでこかゆいなぁ 自分を理解されないというのが

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【 エッセイ 】どうも治らない悪癖

あぁ、またやってる…。 俺には一つ、どうしても治らない癖がある。 リュックのチャックを閉め忘れることだ。 スマホをマナーモードにしたり 自転車のカギをかけることは 基本的に忘れないのに。 どうもリュックのチャックにだけは 気が回らないらしい。 毎度、気をつけようと心がけているんだよ。 チャック閉めないとなぁ〜って。 よくやりがちなのが、電車の中で。 大学まで1時間かけて通っているから まぁその間、読書したり、スマホをいじったり。 だから本とかイヤホンを取り出すとき

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ChillTime☆私の英会話力とパートナー

はじめに  チル(くつろぐ、落ち着く、まったりする)なエッセイを始めました。  いつもはおめかししている文章なのですが、こちらは普段着のようなものです。毎週金曜日に投稿しているエッセイとは別に、不定期でときどきやわらかいストーリーを上げます。併せてコメント欄もオープンにしています。  どうぞよろしくお願いいたします。 私のパートナーはオーストラリア人です。 彼はほとんど日本語ができないので、2人の会話は常に英語です。出会ってから今年で15年目になるでしょうか。 と、ここ

ビジネスホテルの旦那は、旦那より旦那

最初に言っておくが、下世話である。 これは下世の話である。 大切な仕事があるので、三泊四日で東京のビジネスホテルに泊まった。 最終日のテレビ朝日の配信出演にあわせ、場所は六本木を選んだ。 21時30分くらいにホテルに着き、慣れないアレやらコレやらで、へっとへとのへとになった体をシングルベッドに沈ませたところだった。 「あんっ……!」 あまりの体の重さにベッドフレームが喘いだかと思ったが、喘いだのは確かに女性だ。 ぴと、と左右の壁に耳をつける。なにも聞こえない。

理由なんてなくていい。

「なんでライターになりたいんですか?」 その答えには、かっこよくて、誇れるような理由が必要だと思ってた。 それを聞いた誰もが応援したくなるような理由が言えないと、目指してはいけない気がして。 自分がライターになりたい理由や目的を書き出してみたけど、どれも後付けのように見えてしっくりこない。 純粋な理由は、ライターの夏生さえりさん、しいたけ占いのしいたけ.さんの言葉に救われて、自分も言葉で誰かを勇気づけたいと思ったから。 「こんな素敵な人がいるよ!」って伝えたいから。

魔法の合言葉は「私、愛されてるなぁ。」

最近、周りの人の愛を感じることが多い。といっても、パートナーがいるわけではないので、もっぱら家族や友達に支えられながら毎日を過ごしています。 特に一番心に沁みたのは、祖母からの言葉でした。私は、ワクチンの1回目の接種から、2回目の接種の間に帰省する予定でいます。つまり、実家での滞在期間は約3週間。(本当は2回目も済ませて帰りたかったけど、大学の予約がすぐに埋まってしまって、取れなかった、、。)8月の上旬から下旬までいるのですが、それを祖母に伝えたところ、、。※某瀬戸内地域の

「こくご」の授業がつまんなかったわけ

子供の頃から「国語」があまり好きではありませんでした。 漢字ドリルは勿論のこと、授業自体が嫌いでした。 だから、成績もイマイチ。 でも、本を読んだり、夏休みの宿題だった作文や読書感想文などは、とっても大好きでした。書く題材にも困ったことなかったかな。 それでもやっぱり国語が嫌いでした。 大人になった今では、日本語の美しさをよく実感できて、外国人の友人に日本語のネイティブスピーカーであることを自慢してしています。そうなんです、日本語は好きなのです。 なぜ、国語が嫌いだっ

箪笥の整理は時空を超えた宝さがし

実家の父の箪笥の整理。亡くなってから1年以上経って、やっと手をつけることになった。母は何やら楽しそう。 「こんなに絵の具がいっぱい。お父さんいつの間に買ったのかしら?」「野菜の種が出てきたけど、植えたら芽が出ると思う?」 「こんな写真、いつ撮ったのかしら?」 いつにも増して、1人で話し続けている母。父が亡くなってから、最近やっと元気になった。 「どれどれ。」と顔を近づけて見てみると、父以外の家族全員が揃った写真だった。 そうすると、撮った人物は父? いつ撮ったのか、私も