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「ダメで元々」のススメ

自分で言うのもなんだけど、わたしはちょいちょい運が悪い。
人から同情されるほど悪くはないけど、チマチマ運が悪い。

マーフィーの法則というものを聞いたことがあるだろうか。

マーフィーの法則(マーフィーのほうそく、英: Murphy's law)とは、「失敗する余地があるなら、失敗する」「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」をはじめとする、先達の経験から生じた数々のユーモラスでしかも哀愁に富む経験則をまとめたものである(それが事実かどうかは別)。【引用:Wikipedia】


つまり、「想像しえることはいつか起こる」ということだとわたしは理解している。
しかもいいことばかりでなく、大抵の場合は悪いこと。これは単純に、いい想像が実現したときよりも、悪いことが実現したときの方が記憶に残っているからかもしれないけれど、それにしたってわたしの人生には「運悪いな」と思うタイミングが多すぎる。
しかも冒頭のとおり、チマチマと。 


チマチマとした不運

「あ、ラーメン食べたい」と思ったら行きたい店が週1回の定休日。もはやこれは日常茶飯事。
1週間は7日間だから、店休日である確率は単純計算で14.28%だが、そこに入ることなどお手の物だ。
それを遥かに上回る「毎週火曜日定休日。土日祝日営業。ただし火曜日が祝日だった場合は次の平日が休み」というわずか0.625%の確率さえも引き当ててしまう。


わたしはサンリオのポムポムプリンが大好きだ。

担当イラストレーターさんのサイン会があったときには、50人中35人が当選するという実に70%の確率にも当然のように見放された。
同時に、当選確率を上げるために彼氏にも応募をお願いしていたが、不幸にも彼氏も同じ星の下に爆誕してしまっているために、外れた。


つい先日は、何かの支払いをしたくてファミリーマートに行ったら、家に早く帰りたいときに限ってファミポートが紙切れになった。

店員さんに声をかけようとしたら、さっきまでお客さんは誰一人いなかったのにレジには5人くらい並んでいて、海外からの留学生(っぽい)カタコトのお姉さんがあたふたしながら1人で頑張っている。
レジが終わるまで待って声を掛けたら、どうやら新人さんだったようで、ひとしきり店内を駆け回った後に困った顔で店長(だと思う)に電話をかけ始めた。
めちゃくちゃ申し訳ない。
「もう大丈夫ですよ」と言いたかったけれど、電話を置いたお姉さんが「モウスグ、店長、キマス。ゴメンナサイ。」と謝ってくるから「全然大丈夫ですよ!ありがとうございます!」と笑顔で答えてしまう。
(こんなに頑張って対応してくれたのにファミポートの前で立ってるだけなんて居心地が悪いな、ていうか店長、今日は束の間のお休みだったとしたら?このためにわざわざ来てくれるんだとしたらどうしよう。何も買わないなんて悪い。ファミポートの支払いって店にどれくらい利益あるのかな、え、もしかして無い?)って3秒くらいで考えて全然いらないジュースとかお菓子とかを買ってしまう。


・・・どこかで誰かがわたしを秘密裏に操作してるとしか思えない。
神々の人生ゲームか?だとしたらわたしをコマにしてるやつめちゃくちゃ弱いやん。


そして、去年くらいからずっと思っていて最近確信し始めたのが「わたしがマクドナルドでキャラメルラテを購入するとき割とエスプレッソマシンの牛乳切れる説」

マクドナルドのカフェラテはめちゃくちゃおいしい。
そこらのカフェに行くより断然コスパがいい。
中でもキャラメルラテは別格で、ホットもアイスも超おいしい。おすすめはガムシロップを1つ入れること。
本当に大好きなので2日に1回は飲んでいるし、関西圏でチーズバーガーとアイスキャラメルラテばかり注文している女がいたらそれは十中八九わたしである。
そんなわたしが注文すると、3回に1回くらいの確率でエスプレッソマシーンの牛乳が切れるのだ。
最初は気のせいかと思ったが、注意して見ているとやっぱり切れている。おかげで、抽出し始めた最初の2秒くらいで牛乳が切れるかどうかわかるようになってきた。
牛乳が切れたら補充して作り直しになるので、わたしへの提供はよく順番が前後する。
だけど、そんなことはどうだっていいのだ。

わたしは、とにかく人に迷惑をかけるのが嫌いである。
余計な手間を取らせたくないから、仕事でもプライベートでも「正確・迅速」をモットーにしている。それはつまり、自分が手間を取られるのが大嫌いということでもあるけれど。

人に余計な手間を取らせたくないとこんなにも思っている人間が、結構な確率でマクドナルドの店員さんに手間を取らせるストレスは尋常ではない。
心の中でいつも「どうか牛乳よ切れないでくれ」と祈っている。マシンを見つめている。非情にも、早い段階から必要以上に噴き出すスチーム。あぁ、、、また、、、。


「ダメで元々」のススメ

そんな小不運に見舞われる人生を送り続けること26年目だが、「ダメで元々」と思うことで乗り切っている。
大きな期待はしない、ダメで元々。
次回の楽しみができた、よかったよかった。

心が荒んでイラついて仕方ないときには、「わたしの不運で世界の誰かが救われた」と思い込む。
告白が成功したり、就職が決まったり、誰かに褒められたりして、うれしかったり笑ったりしていると思い込む。

ちなみに、こんなことを書いている時点で気づいている方もいると思うけれど、わたしはかなり面倒くさい人間だ。
思考を多岐に及ばさずにはいられない、考えたがりの悩みたがりなのだ。
そんなわたしは別に人生に失望しているわけではない。「そうじゃなかったとき」の喜びを大切に生きている。
ダメで元々と思えたら肩の荷が下りて挑戦できることも多い。

ダメで元々、明日もまたアイスキャラメルラテを注文しよう。


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ダメで元々で応募したキナリ杯も、気づけば結果発表まで秒読み。

応募総数は3000件に迫る勢いで増えている。
6/1のチキン南蛮リニューアルと同じくらい、6/3結果発表が楽しみです!


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