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これからやっと恋を失う準備が整いました

ただでさえ暑くて寝苦しかった7月8月
その上、捨てられ一緒に暮らしていたマンションを出なければならず
実家の部屋で眠ることができなかった夏でした

そのマンションは
実家から徒歩3分もかからない
そこに別れた彼がひとりで暮らしています
二人であちこちに行って探して吟味した家具たち
カーテンも何度もシュミレーションしてオーダーで
福岡までソファを探しに
そんな二人の趣味が詰まった家具も
今や別れた彼一人だけのものです

その部屋に、あの人がいると思うだけで
マンションの前を通るだけで
胸がぎゅううって締め付けられ
息ができなくなる日々です
マンションのそばのスーパーに行けないので
仕事帰りに他のお店で買い物を済ませたりしています

いつまでも引っ越す話が出てこないので
このままではぼくの体が本当に壊れてしまいます

今晩やっと別れた彼に電話をしました
何度も考え練習した言葉を話します
演奏会以上の緊張だったかもしれません

9時過ぎに電話いいですか?ってラインしたら
「はい」
の一言、めげそうになりながらも
奮い立たせて電話しました

そして
マンションの事だけど
「年内は引っ越し無理って言ってたから
1月末なら大丈夫だよね?」というと

「・・・・・・・・」沈黙

「引っ越すってこと?」って聞くので

「1月なら大丈夫かな?って思って・・・
意地悪しようとか追い出そうとか嫌いだとか
そういうんじゃないからね
期限を決めたら動きやすいかな?って」

「1月末で引っ越すってことだね
俺は年内ここにいるか引っ越すか考えるってつもりだったけど
1月で引っ越すってこと?」

「5カ月もあるし
準備も今からできるでしょう?」というと

「わかった
1月で引っ越しってことね」
「マンション買おうかと思って
不動産と連絡取ってた」

なあんだ~~
マンション買うなら引っ越す気持ち
満々じゃん😊
と思って
「もう、見つかった?」と行くと
「○○(今ぼくも彼も住んでる町の名前)、とか○○とか○○・・・で」

「え、、、、○○(ぼくの住んでる町名)??いいマンションあったの?」

「いや○○には、希望の広さと値段の物件はなかったよ」
ふうううう・・・・・・
よかった~安心した~
と、心の中で安堵しました

3月になると引っ越し業者も見つからないから
1月の方が絶対にいいよ!
と必死で盛り上げて、納得してもらいました
そして最後に言ったのが

「ここの荷物や家具は全部もらっていいってことだよね?」

「もちろん、すべて使って・・・・」
精一杯の答えです

全て、二人で悩んで選んで一緒に買ったものばかりです

でも、その家具たちも
もはや彼一人の快適な家具にすぎないのですね
一緒に選んで悩んで楽しかったことも
何一つ残っていないようでした
もちろん、ぼくが引き取っても困るだけなので
ありがたいことでした
大切に使ってくれることも分かっているので
捨てられるよりはホッとしました

これで、決着がつきました
5か月後ですがそれでも別れた彼が
ここからいなくなってくれるだけで
ありがたいことです

来年2月になれば
全てが新しくはじまります
そして、ぼくの全ても変わります
悲しくはない、むしろ嬉しい
新しい再スタートになるはずです

悶々として、苦しかったこと
涙が止まらなかったこと
恐怖しかなかった、自分も住んでいたマンション

ひっくるめて
よく言えました
これで、少しはスッキリしましたね

明日は、きょうよりも明るい一日になるはずです

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