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長編小説「龍馬がやってきた」〜僕の鉄道維新物語〜

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高知桂浜に建つ坂本龍馬像がある日、突然に消えた。地元では誰が盗んだのかと大騒ぎになる。おりしも、全国の鉄道会社が高知に集まり豪雨災害にあった鉄道線路復旧のための会議を行う準備をし… もっと読む
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小説「龍馬がやってきた」~僕の鉄道維新物語①~

プロローグ  その日、テレビのモーニングショーの最初の話題はどの局も同じであった。 「ここ…

ともひろ
1年前
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小説「龍馬がやってきた~僕の鉄道維新物語②~」

2 頭の中の男 「みなさん、会社も日本社会もこれからは大変な時代になります。今までやって…

ともひろ
1年前
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小説「龍馬がやってきた~僕の鉄道維新物語③~」

3 百六十年後の世界  会議は午後二時から始まった。 「ここ三年間に発生した豪雨のため、九…

ともひろ
1年前
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小説「龍馬がやってきた~僕の鉄道維新物語④~」

4 出現  ホテルの館内にある居酒屋「船中八策」で懇親会が始まったところであった。 「おっ…

ともひろ
1年前
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小説「龍馬がやってきた~僕の鉄道維新物語⑤~」

5 ボイスレコーダーの記録(その1)  皆は元の座敷で飲み直しながら話を再開した。僕と課長…

ともひろ
1年前
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小説「龍馬がやってきた~僕の鉄道維新物語⑥~」

6 ボイスレコーダーの記録(その2)   南 郷「乗り放題?」 岡 田「鉄道業って、人件費…

ともひろ
1年前
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小説「龍馬がやってきた~僕の鉄道維新物語⑦~」

7 別 離 「あぁ、しゃべりすぎたら少し腹がへったがぜよ」 龍馬さんは店内をぐるりと見回した。店の壁にはおすすめの料理が貼ってあり、それを見ている。そして「おお、軍鶏(しゃも)鍋があるじゃなかか」 「そうだ。龍馬さんは中岡さんとしゃも鍋を食べようとしていたところを……殺されたんでしたね」 「あぁ、わしとしたことが全くの油断じゃった」 僕は店員を呼びしゃも鍋を二人前注文した。南郷さんらが店を引き上げてからしばらくが立つ。僕は龍馬さんと残り、今日一日の出来事を二人で思い返してい

小説「龍馬がやってきた~僕の鉄道維新物語⑧最終回~」

8 もうひとつの未来 「ここ高松駅ではカーゴステーションの使用開始の式典のために多くの関…

ともひろ
1年前
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