マガジンのカバー画像

青天の霹靂(小説)

65
高校生の廉夏は16になると、幼なじみで歳上の冬眞と、結婚することに。だけど、冬眞と、結婚したことで藁人形が沢山届くことに。さらに、脅迫状まで。それに導かれるように、廉夏たちは、ホ…
運営しているクリエイター

#被害者

青天の霹靂55(16進法6)

青天の霹靂55(16進法6)

彼女が残したモノを探して、廉夏たちは預かっていると思われる人の元へと行く。
すると、深川は怖かったと泣く。
それもそうだろう。
まさか彼女が死ぬとは、思わなかったんだ。
彼女に託されたモノを及川に渡す。 
それは、及川宛てに一つ、そこには何故今回の事件が起こったのか、そもそもの彼女の思いが綴られていた。そして、謝罪。
そして、犯人に向けて一つそれはなぜ彼女が気持ちが受け入れられないのかの彼女の真摯

もっとみる
青天の霹靂36(カラオケ)

青天の霹靂36(カラオケ)

廉夏達は、その時間を満喫するかのように使う。
「ねぇ、カラオケ行かない?」
「廉夏、歌が目的ではないでしょう?」
「やっぱ、分かる?」
「ええ」
「悲しいね。俺らの時は歌うのが、目的だったよな。これが、時代の流れって、いうやつかね?」
「ああ」
廉も頷く。
「何で、歌うことが目的になるの? 確かに歌うことは楽しいけど、興味引かれるものがないといかないかも」
廉夏は頭を傾げる。
「ああ、イヤになるな

もっとみる
青天の霹靂35(アイスクリーム屋で)

青天の霹靂35(アイスクリーム屋で)

「おごりますよ」
冬眞がそう言うと、廉夏は嬉しそうに言う。
「やっぱり冬眞には、そう聞こえてたんだね。ありがとう。あっ、行くなら駅前のね」
そのアイスクリーム屋は、今巷で、大人気のアイスクリーム屋だ。
入るのにも並ぶくらいである。
「分かりました。じゃあ、行きましょう」
「ヤッター」
だけど、その着いたアイスクリーム屋は変な緊張感に、包まれていた。
何故か、客がいない。
っていうか、入れない客が店

もっとみる