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まめ
2022年12月7日 20:25
中川の警護に付いた冬眞は、夜中川の部屋で話す。「お前も辛いな」「ええ、でも、僕は今幸せ何です」本当に嬉しそうに笑う。「僕は京極さんに忠誠を誓えて」「忠誠ね。俺には分からんね」正直に中川は言う。「そうでしょうね。普通は?」冬眞は頷く。「なぜ忠誠を誓うことが幸せなんだ?」「これは、僕だけだと思いますけど、忠誠を尽くすことで、京極さんのご両親を守れなかったという僕の両親のリベンジがで
2022年11月11日 07:36
「全部、忘れちまったんだな」日向はやるせなさそうに、はたまた悔しそうに言う。「ああ。それだけ廉夏も冬眞も覚えていたくない後味の悪い事件、もしくはやるせない事件だったってことだろう。つまりは、罪悪感だらけってな」廉が言う。「なぜ?」「犯人を止められなかったからだろうな」「じゃあさっきのは、不味かったか?」顔をしかめる日向に廉は笑う。「いや、京極である限り、それから、逃(ノガ)れること
2022年10月27日 07:38
冬眞が隣の部屋に行くと、廉のスマホが鳴った。直ぐに出ると、何故か廉は二言三言交わしたのち、そのスマホの音声拡張ボタンを押し、冬眞にも聞こえるようにしてくれた。「先程の社長の質問ですが、社長の考えているのは、正しいです。確かに、間宮グループは間宮だけで、作ったわけではありませんでした。間宮と友人夫婦で作ったものでした。でも、その人達は亡くなっています」その電話は、廉のプライベートアイだ。まだ、