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青天の霹靂(小説)

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高校生の廉夏は16になると、幼なじみで歳上の冬眞と、結婚することに。だけど、冬眞と、結婚したことで藁人形が沢山届くことに。さらに、脅迫状まで。それに導かれるように、廉夏たちは、ホ…
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#キス

青天の霹靂38(デパートで)

青天の霹靂38(デパートで)

今日から、冬眞は仕事へと行った。
結婚しても、何が変わった訳ではない。
確かに、一緒の空間にはいるには、いるがそれだけである。
つまり、部屋が一緒になっただけである。
だって、廉夏が起きている時間に冬眞は帰って来ない。
朝も廉夏が起きる時間には、もういない。
ある意味顔を会わせるのは土日だけである。
でも、ベッドだって、一緒なのに。
その土日は、廉夏に使ってくれるけど。
私だって女なのにと、何かモ

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青天の霹靂16(男同士の勝負)

青天の霹靂16(男同士の勝負)

「はい、終わり」
そう言って廉は、廉夏と、冬眞の間にパンフレットが差し込んだ。そして、冬眞に何かを投げる。
冬眞は、それを、左手でうまくキャッチをすると、それを確認することなく、冬眞は、廉に自分が抱えていた廉夏を廉に渡しキスをする。それに、廉は驚いた。
「ンゥ」
廉夏も驚いたように、目を見開く。
「早く行って来いよ」
廉は呆れたように言う。
「痛くなくなるおまじないです」
冬眞は、ウィンクする。そ

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青天の霹靂3(冬眞と廉夏のキス)

青天の霹靂3(冬眞と廉夏のキス)

ホテルの前には、廉夏と廉の予想した以上に華やかで、煌びやかな集団がわんさかいた。
「うわ~、これはすごいね」
その集団を前にして、廉夏は減なりしたように言う。
「あ~あ、これは凄いな。2桁どころか3桁は行ったな」
その集団を前にして、廉も苦笑いを禁じ得なかった。
「うん、行ったね。たぶんこれは。野鳥の会の人でも、呼びたいぐらいだね。それで正確な数を割り出して欲しいな。でも、芸能人でもないのに、普通

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