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「後回し」にしない技術

先延ばしの悪循環を断ち切る!

韓国22万部ベストセラーが教える「すぐやる人」になるための技術。

「もっと時間があれば」

「あとでやろう」

そんな言い訳を繰り返していませんか?

後回し癖に苦しむあなたへ、韓国で22万部を超えるベストセラーとなった「後回しにしない技術」が、待望の日本語版で登場しました。

本書では、心理学に基づいた実践的なノウハウや考え方を紹介し、「すぐやる人」になるための秘訣を余すところなく伝授します。





はじめに

勉強ができない学生とよくできる学生、不幸な人と幸福な人、失敗した人と成功したした人、その違いはいったいどこにあるのだろう?
ズバリ、「実行力」だ。
つまり、「成果=力量×実行力」だ。

多くの人は、実行力とはすなわち意志の力であり、意志の力は生まれつきの資質だと思っている。
だから決心したことを三日坊主で諦めてしまった後で、自分を「意志が弱い人間だ」と責める人が多い。
だが、それは誤った考えだ。
実行力は生まれつきの資質ではなく、学んで練習すれば誰でも開発できる、一種の「技術」だ。
いつまでたっても行動に移せないのは、意志の問題ではなく、まだ効果的な方法を学んでいないからだ。
ピアノが弾けなかったり、車の運転ができなかったりするのは、学んで練習していないからだ。

実行力は「①決心→②実行→③維持」という3段階からなる。


決心する

目標を達成するには、達成した姿をイメージするだけでは駄目だ。
イメージを現実にするには、必ず満たしておくべき前提条件がある。
それは、「成功への道を探し出すこと」。
そして、「その過程でどんな障害にぶつかるかを予想し、それを克服する方法を知らなくてはならない。」
だから、決心を最後まで保って目標を達成するには、楽観的な態度だけでなく、悲観的な態度も併せ持つことが不可欠だ。
このように、実行力に優れた人たちは、楽観的思考と悲観的な考えを同時に持つことができる。

変わりたいと思っていても、なぜ変われないのだろうか。
実は、いまの状況が、耐えられないほど苦痛ではないからだ。
切実に望むものがないからだ。
「状況が切迫」したり、「切実な理由」が見つかりさえすれば、あなたの選択はたちまちシンプルになる。
ただ、少数の成功者は違う。
彼らは外部から苦痛を受ける前に、行動を変える。
変化できないとき、将来に予測される苦痛を前倒しして、自分を切迫した状況に追い詰める。
言葉を換えて繰り返し言うが、効果的に行動を変える手段は、ひとつしかない。
まだ変えられないでいる習慣を、耐えられないほどの苦痛に結びつけ、新しく起こす行動を信じられないほど大きな見返りに結びつけることだ。

さまざまな目標を追求する過程で、目標達成後の「派生効果」まですべて考えることは、苦難と挫折に打ち勝つ大きな原動力になるのだ。
派生効果が重要なのは、電球の発明(電球を開発することで、発電機をつくれば売れる。そうすれば電化製品がうれるのでつくって販売する。など派生効果が生まれる)など大きな仕事ばかりではない。
朝起きて配偶者に温かい眼差しを向けることの派生効果の大きさに気づけば、夫婦のお互いに対する満足度は高まり、離婚率は下がるだろう。
同僚に対する小さな親切がどれほど広範囲な結果を生むか予想できれば、職場の雰囲気は完全に変わり、結果もいっそう大きくなるだろう。


実行する

新年になったら、誕生日から、始めると誓う。
しかし、新たなスタートのために完璧なタイミングはないのだ。
最も実践に適した日は「今日」でありもっとも実行に適した時間は「いま」である。
わたしが指導していた学生がこう尋ねてきた。「どうすれば先生のように毎朝すっと起きられるのですか?」
わたしはこう言った。「方法はひとつだけだ。ただ、パッと起きればいいのさ。」
ややこしくあれこれ考えているから起きられない。

新しく始めることはすべて、「実験」だと考えれば、ためらうことはない。
1%の可能性もないこと、文字通り100%失敗するに決まっていることでも、その失敗を経験した人には残るものがあるからだ。
小さなことをするときでも、それを意識的に「実験」だと考え、失敗したときでも、ただ「実験」によって仮説が覆されただけだと思えば、あなたはいくつかの変化が起こるだろう。


維持する

減量してスリムな体型になりたければ、まずはヘルスメーターを買おう。
そして毎日体重を測ったらその結果を記録し、変化を確認する。
そうすれば、外食や前の夜の夜食で体重が増えたときにもそれが目で見て実感できるため、日々の食事量と運動量を調整することがずっと簡単になる。
そして、その結果を他人に共有(匿名のブログなどでもOK)しよう。
そうすれば、おのずと自分と他人が監視してくれる。

いまと違う姿で生きていきたければ、理想に描く姿の人間として自分をイメージさえすればよい。
実行力のある人間になりたければ、「自分は意志薄弱だ」という考えを頭から追い出して、「自分は決心すれば必ずやり遂げる人間だ」と、きっぱりと規定すればよい。
そうすれば、自己イメージがあなたを引っ張っていく。

有名な小説家は、家に監獄をつくって原稿を執筆するときはその中に入り、妻に外側からカギをかけるよう頼んで、自分を閉じ込めた。
平凡な人だけでなく、偉大なことを成し遂げた人たちも、さまざまな誘惑を受けることに変わりはない。
特別に意志が固かったから、彼らは誘惑に負けなかったのではない。
「独自の賢い方法」を持っていたからだ。
やってはいけないことをやれないようにし、やらなくてはいけないことをやるほかないように、状況を変えるためのてこを持っている。
あなた自身をコントロールしたければ、あなたをコントロールしている刺激の力を認識し、まず状況をコントロールしなければならない。
もしあなたが状況をコントロールできなければ、状況があなたをコントロールするだろう。


『まとめ』

多くの人は、実行力とはすなわち意志の力であり、意志の力は生まれつきの資質だと思っている。
だから決心したことを三日坊主で諦めてしまった後で、自分を「意志が弱い人間だ」と責める人が多い。
だが、それは誤った考えだ。
「実行力」は生まれつきの資質ではなく、学んで練習すれば誰でも開発できる、一種の「技術」だ。
あなた自身をコントロールしたければ、あなたをコントロールしている刺激の力を認識し、まず状況をコントロールしなければならない。
もしあなたが状況をコントロールできなければ、状況があなたをコントロールするだろう。


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