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アラカンの恋物語⑤〜文字だけでは伝わらないこと〜

アラカンバツイチで癌サバイバーの私が、ふたつの婚活アプリを経験し、ようやく出会えた人、それがKくん。

私より2個下でバツイチのKくんは、シャイで真面目でピュアで、そして何より優しい人。

優しいんだけど…
不器用な人なのかな。。

それに私が“好き”と言っても未だに信じてもらえてない。

ん〜だからLINEでも結構言っている。

私ばっかり言っている。

Kくんはほとんど言ってくれない。

それも根底にある、今回のイザコザの原因のひとつ。

会う会わないのやり取りからモヤモヤし、

会えない日が続く中で、コミュニケーションが取れてないと感じイライラし、、。

こちらのLINEに対しての返事が大雑把すぎ。

質問したことに答えてくれないストレス。

話が急に変わるし、すぐ寝ちゃうし、

あれ?これっておんなじやん、、
元カレYくんの時と、って。

そうそれだ。
私のそもそものモヤモヤの原因。

向こうは全くそんなつもりはないのか、私だけがカラカラ空回り。

悪気がないことに余計腹が立ち、それがまたさらに私をおかしくする。

文句言って嫌われたらどうしよ。

うるさい女。邪魔くさい女。

そんなことを考えると怖くて何も言えない。

でもまた彼の返事が私をイライラさせる。

どんどん溜まっていく。

もうひとつの原因は温泉旅行。

友達との前からの約束だから仕方ないと思ったのは事実。

予約も取っていると思っていたので、それはキャンセルできないし仕方ない。

直前にどこ行くの?って聞いたらまだ決まってないって?

これだけ会えない日が続く中の貴重な土日で、まだ決まってもない約束。

もしかしたら、、って。

そっちをキャンセルして、私に会う時間を作ってくれるかしら、、なんて微かな期待を一瞬だけしちゃったけど、まさかそんなことあるはずもなく。。

その時に『車運転するの?』って聞いてもスルーされ。

滋賀に来たって一言だけLINEがきて、
『長浜とか行くの?』って聞いてもスルー。

29日まで会えないよね?って聞かれて、
『夜の話だよね?』って聞いてもスルー。

唯一会えそうなそのあとの日曜も、彼の勘違いで気付けば予定を入れられていて、
『用事は朝から夜まで?』って聞いてもまたまたスルー。

そんなことが続いてしまい、『病みそうです』と送っても、『え?なにが?』って全く身に覚えがないご様子。。

私は本当に愛されているのか?

疑心暗鬼になり、どうもこうもいかなくなっていたところに、極め付けのひとこと。

『会えないのは理由があるんだから仕方がないよ。俺はいつでも会えるけど、会えないって言うのはいつもTomoちゃんのほうだよね』

ここでパリーン。

音を立てて何かが割れた。。

いやそれもあるよ?
確かに夜は母を置いて出にくいのは私の理由。
でも繁忙期で夜勤になるのはそちらの理由。
泊まりで温泉行くのもそちらの理由。
お互いさまっていう話し。
私の母親が情緒不安定になったって伝えたよね?
なんでわかってくれないの?

…なんてことは言えず、

『なんでそんなこと言うの?Kくんだって温泉行ってるよね?』

『来月は予定入ってないよ』

『私を優先してくれる?』

『優先してるよ?』

『してない』

『今からでも行ける』

『そんなこと言ってるんじゃない』

『そか』

『それもなんか違う。私が家出れないのわかっててそんなこと言うのイヤ』

『そんなことないよ。そんな考えしてない』

そのあと、このままじゃ本当に病んでしまうと感じたので、ちゃんと顔を見て話をしようと決心。

今日会ってきた。

会うと向こうはなぜか(やはり)笑顔。

車に乗り込んだとたん彼の第一声。

「かわいいね♡」。

え?なんで?
直接そんなこと言える人だったの??

いきなりストレートパンチを受けた気分。

ご飯どこ行く?って聞かれたけど、その前に話があると私。

「私、変だったでしょ?」

「ん?」

やっぱりね。
私だけがカラカラ空回り。

やんわりやんわりと自分に言い聞かせながら、話す。

「Kくんって、私の質問に答えてくれないよね?」

身に覚えがないといった顔。

「LINEあんまり得意じゃないよね?」

スルーされた話をひとつずつしていくたびに、「うそー?」って反応。

「うそじゃないです。あと私がいつも会うの断ってるみたいなこと言われたけど、あれも違うよね?」

「夜はそうやん」

彼のそのひとことで私もヒートアップ。

「夜勤だったじゃん!それに土日は法事やら温泉やらでダメだったのはKくんのほうやん!」

もうそこから止まらない。

Kくんは
「えーー」とか
「んーー」とか
「それはーー」とか。

終始苦笑い。

「私、ホントに泣きそうだったんだよ?」

「それはごめん。そんなふうに思ってたなんて知らなかったよ」

「無意識だよね」

「無意識だね。ホントそれは謝る。タチ悪いな、俺」

「これからどうしたらいいと思う?」

「気をつける」

「ちゃんと答えてくれる?」

「がんばる」

「言ったら嫌われると思って言えなかった」

「でも言ってもらわないとわからない」


KくんのLINEは簡略式。

しかも絵文字使わないから冷たい印象になりがち。

そんなつもりはないのに、私が勝手に落ち込んでいたというわけだ。。

若い子同士のようなイザコザ。

なんとも情け無い。

でも私は本当に病みかけた。

勝手に病みかけた。

恐ろしい話だ。

会って目を見て話せばなんてことないのに。


「言っとくけど俺、Tomoちゃんのこと、めっちゃ好きやで?」

「じゃあLINEでも言ってよ!」

「え、言ってない?」 

「全く言ってないです」

「そうかなー」

「会いたいしか言われてない」

「会いたいは好きの上やん」

「ちがうわ!」

「ちがうか」

「言っとくけど私のほうがKくんのこと、めちゃくちゃ好きやからね」

「いや俺やな。そんなはずないやん!」

「なんでわかるんですかー?」

「見て?俺こんなんやで?そんなわけないやろ」

結局のところ、どっちがより好きかというどうでもいい小競り合いで笑い合い、仲直り。

ちゃんちゃん。

「仲直りできて良かった」

「ケンカしてないけどな?俺がただただダメ出し食らうというな」

「そっか」笑


お互い忙しくてゆっくりデートできるのはまだ先だけど、とりあえず気持ちは元通り。

いや、少し成長できたのかな?

結果、想いを全力でぶつけてしまった私ですが、お陰様でスッキリ。笑

嫌われることなく、全てを受け入れてくれたKくんの優しさはホンモノだということがわかりました♪

それがわかって嬉しい。

50超えたおじさんとおばさんが、なんだかホントすみません。

これからも仲良くお付き合いさせていただきまーす♡

ちゃんちゃん。笑



最後までお読みいただき有難うございました♪

ではまた。        Tomoka (❛ ∇ ❛✿)

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