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あいのうた

金ローで放送された『Coda コーダあいのうた』。

録画していたものを今日ようやく観れた。

この映画、めちゃくちゃよかった♡

ーーそもそもコーダって?

コーダ(CODA, Children of Deaf Adults)とは、きこえない・きこえにくい親をもつ聞こえる子どものことを指す。

両親ともに、もしくはどちらか一方の親だけがろう者・難聴者でも、聞こえる子どもはコーダとされる。

1980年代にアメリカで生まれた言葉である。1994年、D-PRO主催 THE DEAF DAY'94でのレスリー・グリア氏(米国/ろう者)の講演にて、日本で初めて『CODA』という名称と概要が紹介された。その後、成人したコーダが初めて集まり、「J-CODA(ジェイコーダ、Japan Children of Deaf Adults)」が結成された。2015年に組織化して会員登録を開始した。

また、きこえない・きこえにくい兄弟を持つ場合は ソーダ(SODA、Sibling of a Deaf Adult)、配偶者がろう者の場合は(SpODA、Spouse of Deaf Adult)という。

(Wikipediaより)

ーーうぅ…知らなかった。

アカデミー賞®の前哨戦ともいわれるサンダンス映画祭で、史上最多4冠に輝き、世界を沸かせた〈必見の1本〉。その日、この映画が上映されるや、各国のバイヤーが配給権に殺到。サンダンス映画祭史上最高額【約26億円】で落札されたことも大きなニュースになった。

主人公のルビーには、大ヒットTVシリーズ「ロック&キー」で一躍人気のエミリア・ジョーンズ。共演は『シング・ストリート 未来へのうた』の主役でも話題のフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。ルビーの家族を演じるのは、オスカー女優のマーリー・マトリンを始め全員が実際に聞こえない俳優たち。そのキャスティングにこだわったのは、若き実力派監督シアン・ヘダー。

抱き合い支え合っていた家族が、それぞれの夢に向かって歩き始めることで、さらに心の絆を強くする──熱く美しい瞬間を共に生き、あなたの〈大好きな一本〉になる、爽快で胸熱な感動作。

(gaga「Codaあいのうた」公式サイトより)

ーーえ?そうなの?!

聞こえない俳優さんたちだったんだ…。

フランク、ジャッキー、レオの3人を聴覚に障がいのある俳優が演じることは、ヘダーが当初から主張していたことだ。ヘダーは、「耳の聞こえない人の役があるのに、耳の聞こえない優秀な役者を起用しないというのは考えられなかった」と語る。

ルビーの母親ジャッキー役には、『愛は静けさの中に』でアカデミー賞®を受賞したマーリー・マトリンが抜擢された。ヘダーにとって彼女は、インスピレーションの貴重な源であると共に、アドバイスをくれる人物となった。

フランクとレオの役をキャスティングするために、ヘダーは聴覚に障がいのある人たちの演劇コミュニティに注目した。フランク役に選ばれたトロイ・コッツァーは、「僕が17歳の時、初めて耳の聞こえない役者が出演した映画を観た。マーリー・マトリン主演の『愛は静けさの中に』で、いつか自分も映画の仕事が出来るんじゃないかと希望を与えてくれた。そのマーリーと夫婦を演じるなんて運命的だね。信じられないくらい光栄だ」と感慨深く語る。

レオ役のダニエル・デュラントは、デフ・ウェスト・シアターでコッツァーと仕事をしたことがあり、マトリンとはTVシリーズで共演していた。デュラントは、「まるで自分の本当の両親のように感じた」と語る。

(gaga「Coda あいのうた」公式サイトより)

ヘダーとは、今作の監督・脚本をつとめた『シアン・ヘダー』のこと。

そしてこの『Coda コーダあいのうた』 は、2014年のフランス映画『エール!』のリメイク版である。

フランス映画『エール!』の映画化権を獲得した、プロデューサーのパトリック・ヴァックスバーガーとフィリップ・ルスレは脚本家を探す中で、シアン・ヘダーと出会う。ヴァックスバーガーは、「彼女は魅力的なヴィジョンを持っていたので、ユニークな手法で物語を描くことが出来るだろうと確信した」と振り返る。

ヘダーはオリジナル作品の前提を残しつつ、自分らしいストーリーを作り出そうと考えた。自身が幼少期を過ごした土地に近い、マサチューセッツ州の漁村に暮らすキャラクターを創り上げたのだ。ヘダーは、「この登場人物たちを考えるにあたっては、ゼロからのスタートだった」と語る。「私にとって重要だったのは、聴覚に障がいのあるキャラクターをしっかりと作り上げること。家族の中で一人だけ聞こえるルビーを際立たせるためだけのキャラクターにしたくなかった。私が興味を持ったのは、この家族の複雑な力関係や、そこで生まれる葛藤、お互いに依存する家族の中での駆け引き、そんな中にも信じられないほどの愛情があるところよ」

また、ヘダーはルビーの経験には非常に共感できるものがあると指摘する。「親と同じ言葉を話せず、親とは違う世界にいるというコミュニケーションの欠如は、すべてのティーンエイジャーにとって共通する経験よ」
さらにヘダーは、アメリカ式手話(ASL)の授業を受講し、CODA(コーダ)と呼ばれる、聴覚に障がいのある親を持つ子供たちへのインタビューを行った。

完成した脚本を読んだワックスバーガーは、「パーソナルでありながら感動的かつ素晴らしい脚本を生み出してくれたので、監督としても適任だと判断した」と語る。ルスレは、「フランスのベリエ家のエッセンスを、アメリカのロッシ家に移しただけでなく、それを真の意味で変化させ、オリジナルの映画を超えて、本作を唯一無二のものにした」と絶賛する。

(gaga「Coda あいのうた」公式サイトより)

本家本元のこちらの『エール!』という2014年の映画。

ーーん?タイトルに覚えがあるぞ?

実は当時「借りたい映画リスト」たるものを携帯のメモに作っていた私。

さっき確認するとまだスマホに残っていて、確かにそのタイトルがそこにあった。

とても良い映画というのは知っていて、その頃はよく TSUTAYA で DVD をレンタルしていたのだが、自宅近くのショップには置いてなくて…。

泣く泣く『エール!』のあとにバツ印をつけたのを覚えている。

ーーあぁ、あの時観たくても観れなかったあの映画だったんだ。

聴覚障害を持つ家族の中でただひとり耳の聞こえる少女が、歌手になる夢を家族に理解してもらおうと奮闘する姿を描いたフランス製ヒューマンドラマ。
フランスの田舎町に暮らすベリエ家は、高校生の長女ポーラ以外の全員が聴覚障害者だったが、「家族はひとつ」 を合い言葉に明るく幸せな毎日を送っていた。
ある日、ポーラは音楽教師からパリの音楽学校への進学を勧められる。しかしポーラの歌声を聴くことのできない家族は、彼女の才能を信じることができない。家族から猛反対を受けたポーラは、進学を諦めようとするが……。

人気オーディション番組で注目された新人女優ルアンヌ・エメラが主人公ポーラ役で歌声を披露。共演は「しあわせの雨傘」のカリン・ビアール、「タンゴ・リブレ 君を想う」のフランソワ・ダミアン、「ゲンスブールと女たち」のエリック・エルモスニーノ。「ビッグ・ピクチャー 顔のない逃亡者」のエリック・ラルティゴが監督・脚本を手がけた。フランス映画祭2015で観客賞を受賞。

(映画.com「エール!」作品情報より)

ーー『Coda コーダあいのうた』を観た以上、なんとしてもこの『エール!』も観なくちゃ!

調べてみると、どうやらプライムビデオで観れそう。

時代の進化に感謝♡

フランスのベリエ家。
そして、アメリカのロッシ家。

愛に包まれたふたつの家族の物語。

楽しみがまたひとつ増えた。



最後までお読みいただき有難うございました♪

ではまた。        Tomoka (❛ ∇ ❛✿)

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