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年下の男

先日
年下のイケメンと会ってきたの

私を見つめる真っ直ぐな瞳
私の手を握る純粋な力
私を求めて抱く小さな腕

子供
特に男児は苦手かと
思っていたけれど

なんだか愛しい

これが母性なのかしら

子供嫌いな私に
躊躇なく駆け寄り
膝の上に乗る
なにこの無遠慮な
暖かい可愛い生き物は

私の瞳の奥に
世界の真理が見えるのかと
思えるほどに
深く覗きこみ

間断なく
自分の心中を
言葉にかえて
私に投げかけてくる

答えると
瞳は輝いてくるくると
新しい世界を見始める

男児は
母親の小さな恋人

言われることがあるけれど

なるほど
他人の私でも
これほど懐かれ
愛しく感じるのだから

そうなんだろうと
納得するわ

私は大人の男が好きで
そのなかに
少年を探す悦びがあって
そこを深く愛するけれども

真っ直ぐな
日に焼けた子供の男も
なかなか
心をときめかすものだと
そう知ったわ

暖かい湿った小さな手が
離れて
寂しいから

大人の男で我慢するとしよう

さあ
次のデートはいつかしら

私を真から潤して
私を快楽の深みに落として

あなたのキスとセックスを
寂しさの代わりに
たくさんちょうだい

名月の日
焚ける私を鎮めるのは
美しい月か甘い彼か

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