32日目🇱🇦 5.30 ノーキャイ、夕焼け

まだ世界にこんな場所が残ってるとは。
うれしくなった。

朝ルアンパバーンで托鉢を。
観光客の多いメインと
地元の人が托鉢をする裏通りを
行き来して様子を見てみることに。

今日は見逃さまいと5時過ぎに宿を出て
向かうも、まだ人気はほとんどない。
夜明け前の薄明かりの中、
観光客用の托鉢の椅子がずらっと道に並べられ
お菓子とお米を売るお店が
ぽつりぽつりといて準備しているのが
少し異様な光景に見えた。

6時前ごろに始まる。
どこから始まって
どこから僧侶がやってくるのか。
気になって見てみると
各お寺から数人ずつやってくる。

それはそうだが、パレードみたいに
同じ場所から一斉にやってくる訳ではなかった。

メイン通りは観光客の撮影でごった返している。
朝の静けさとは打って変わって
少し明るくなった街に
托鉢で並ぶ観光客と、200人の僧侶、
その撮影に勤しむ観光客で賑わっていた。

大きなお寺の前では
2.30人の僧侶も椅子に座って
撮影をしたりお布施をする側にいた。

あとから聞いたが、
托鉢でもらい過ぎた分を
別の托鉢に回すこともあるそう。

裏通りの地元の方が多い道では、
お布施されたご飯やお菓子を
こども達に渡していると聞いたが、
まさにその光景も見かけた。

こどもが4人並んでいて
1人は2.3歳くらいの赤ちゃんで
ギリギリ立っている。
その後ろにはお父さんがいる。
地面に座り、プラスチックのカゴを
前に置きながら両手を合わせている。

僧侶はあげているときとあげていないときが
あったが、赤ちゃんにだけあげている人も
結構いた。
赤ちゃんは何も分からず
カゴに入れられたお菓子を掴んでは
外に投げてを繰り返している。

托鉢が終わると、お父さんは
4人のこどもと原付に乗り込み帰って行った。

裏通りの方には落ち着いたおばあさんと
ツアーガイドが1組いるだけで
ほとんど観光客はいなかった。

裏通りには100m感覚くらいに
4.5人並んでいてガヤガヤとはしていない。
地元の方の中にはもち米だけでなく
おかずも7.8個袋を準備し
僧侶の先頭の方に渡している方もいた。

観光客がずらっと並び
パレードのようになっている表通りと
地元の方が托鉢をする裏通りは
上手く観光地の地元の方の
居心地がよくなるよう、
棲み分けされているようで、
ここもモーニングマーケットも
あまりわたしのような観光客は
来るべきではないのかもしれないと感じた。

ノーキャイ行きのバスターミナルに着く。
英語がすごく上手なこどもが
店番とトイレの番をしており、
いくらと聞くと、
15 thousands kip と答え、
別の西洋の女性がそのまま
トイレに入ろうとしたら、
Excuse me, i toilet use is 2 thousands kip
という風である。

わたしたちにもwhere are u from?と
聞いてくれ何回かやりとりをする。
そのあと彼は妹と一緒に動画を見つつ
目が合うと手を振ってくれ、
利発そうだが懐っこくてかわいい。

何歳か聞くと11歳とのことで、
どうやって英語を勉強してるのか
聞きたかったが、動画の方が面白いのか
すぐにスマホに戻ってしまった。

ミニバンは約4時間。
1番前の席でドライバーさん、
真ん中にお兄さん、
窓側にわたしという風に座っていた。

隣のお兄さんはラオス出身らしく
ドライバーさんとおしゃべりした後寝ていた。
でこぼこ道が増え、
ギアを変えるときにじゃまにならないよう
お兄さんがこっち側に足を投げ出したまま
爆睡している。

起きて何かのタイミングで会話が始まると
寝相は悪いがとっても優しい良い方だった。

お布施をする僧侶や
こどもたちがお店を手伝っているが
学校に行けないのか聞くと
今は春休みだと教えてくれて安心する。
お布施をする僧侶の理由や
手仕事に興味があるというと
おすすめの街なども教えてくれる。

ルアンパバーン出身で
ホテルや工房で働いたあと
ノーキャイのキャンプやツアー会社の
マネージャーをしているという。

夜、仕事が終わったあと
よかったらオフィスで飲もうと
誘ってくれて、バイバイをする。

宿に着いてシャワー兼
洗濯を済ませて街を歩く。

バスが恐ろしく暑い中4時間で
かなりバテており、エアコンのある
カフェを探すも、どこも半屋外スタイルで
ないという。街唯一のエアコンのあるカフェは
1席しかなく先客がいた。

熱中症のとき、エアコンの冷たさでしか
得られない何かがある。
しんどくなって、
部屋に帰って冷たいシャワーを浴びて
扇風機にがんがん当たることに。

少し涼みつつ30分くらい
昼寝をしようと思ったら、3時間以上寝て
起きたのは18時ごろだった。

曇りだが天気はよく
夕焼けがキレイそうな空。
外に出ると既にサンセットが
始まっていて、慌てていい場所を探す。

宿の近くの川と山が望めるテラスのある
レストランへ。

空は赤く染まりそうで
少し色が変わってきている。
でも分厚い雲が多い、
みんな色が変わるかどうか
見守っているり

あと少しでオレンジになりそうなときに
激しいスコールがやってきて
急に土砂降りなる。
あと少しで、と残念がって
雨を眺めていると、
30分くらいしただろうか、
ピタリとやんで、空が幻想的な色に染まる。

雲が広くかかっており、
全体的に穏やかで少し暗い
オレンジと紫の間のような色。

メコン川と山々と、民家が見える
小さな手付かずの村。
こんな景色があったとは、
まだ世界にこんな場所が残っていたとは、
幸せと充実感に包まれる。

幻想的な夕焼けに
しばらく見とれていた。


夜はミニバンで隣だった
彼のオフィスで一緒に飲む。
彼も織物の会社で働いていたことがあり
いろいろ教えてもらう。

1つ大きな収穫が。
どうやらヴァンビエンが
観光客も多く大きなクラブもあり
たくさん飲む街だったようだ。

今日は3人で3本のビアラオの大瓶で
十分会話も楽しみながら飲んだ。

ヴァンビエンがひたすら
ニョッ!モッ!Goto ウドンターニー!
とガンガン飲むスタイルで
最初に洗礼を受けていたようだ。
今でも話題に出てはずっと笑っている
いい思い出のヴァンビエン飲み。

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