109日目🇮🇳 8.8 チェンナイ、バナナラッシーのテイクアウト

13時ごろに起きた。
食べたものは全部出きったので
朝はお腹は痛くない。

けれども全身のだるさと
微熱（といいつつ38度超えてそう）、
頭痛がずっとある。

妹は横で東海オンエアを
ずっと見ているのだが、
せめてもの救いで
わたしはYouTubeで
池上彰のインドの解説の動画を
ぼーっと眺めていたり
ガンジーの運動と歴史について
少しだけ調べたりした。

ギリギリ何か動画は見れるくらいで
面白いと感じるものなら、
せっかく旅している
（といってもほぼ宿にいて寝ているか、
リキシャ移動でカフェ、近所のレストランで
その国を味わっている感覚は少ない）
この時間を、インドのことを
となけなしのエネルギーで
少しでも味わおうとする。

そんな正しい情報なのか
偏りすぎていない情報なのかは
不確かだが、YouTubeにあった
インドでは公用語が21ある、
というのを見て、
思い出したことを書くと、

トランジットのハイデラバードで
出会った南インド出身の若者が、
彼はヒンドゥー語をあまり話せず
代わりに英語の方ができるが、
北インドでは英語があまり伝わらず
ヒンドゥー語を話す人が多いから
北インドを旅するなら
海外を旅した方が楽、なんて
ことを言っていたのを思い出す。

ネパールでも思ったし、
日本にもいるが、
自国の閉じた感じが嫌で
海外、海外！みたいな、
純粋に海外の方が好き、
みたいなことよりも
地元や自国をネガキャンして
俺は外へ、みたいな雰囲気の人は
海外好きな感覚が近いようで
中心が自分の感覚とは違く
あまり得意ではない。

けど、twiceの誰々が大好きで、
みたいな話のときは純粋な
1人の若者男性の雰囲気があって
可愛らしかった。

彼は早口で話が一方的に
進む人だったけど、なぜか最後に
連絡先を交換しよう、と言ってきて
インドで女性2人は心配だと思うから、
何か困ったことがあったら
連絡して、みたいに行ってくれて
搭乗へと向かった。
いい所もあるし、いろんな人がいる、
と思ったが、当たり前だけど
1人の人間の中にも
いろんな面があるものだ。

インドの歴史と伝統と文化の
あまりの壮大な深さに驚く日々だが、
それも単純なことではなく
いろんな歴史があったと知る。
正確には今までも歴史の気になったことを
調べたり、本を読んだり、
動画を見たりしたことはあって
知識としては知っていたが、
その国、その土地に実際にくると
その納得感というか腑に落ちる感じと、
圧倒的に興味が増えて理解が増すのは
旅をしていてよかったことの一つに思う。
この旅もほんの一部のほんの一瞬に
触れただけだけれども。

百聞は一見に如かず
百見は一考に如かず
百考は一行に如かず
百行は一果に如かず
百効は一幸に如かず
百幸は一皇に如かず

なんて、後半はまだ
わたしの現状には関係ない気もするけれど、
4番目くらいまでは
十分に心に居てほしい言葉である。

本当は本が読みたいけれど
Kindle unlimitedでは
今読みたい関連の本は見つけられないし
電子になると急に頭に負荷がかかる。
紙の本が恋しい。

宿はなぜか敷地が広く、
ここで働いているのか、
保護的な感じでなのか、
何をしているのか
分からないおばちゃんが4.5人いて、
挨拶をしてもめちゃくちゃ感じがいい訳でも
めちゃくちゃ感じが悪い訳でもない
不思議な人たちなのだが、
目が合ったときに、
あっち、と目で合図された方を見ると
猫がいて、そのあと、
ニコニコ微笑まれた。

可愛い猫がそこにいるから
教えてあげよう、という気持ちからは
わたしたちを敵視はしておらず
どちらかと言えば
好意で接してくれているのかも、
と思えたりする。

そんなこんなで寝たり動画を見たりで
もう17時になっていた。
しんどすぎるも栄養を取らないと、と
バナナラッシーを飲みに行こうとする。

ところが起き上がったくらいから
悪寒とダルさが悪化して、
熱を測ってみると、
37.3度。
思ったよりも低いが
明らかにしんどいので
15分寝てみるも
やはり辛さは悪化する。

最悪妹に近所のカフェで
バナナラッシーをテイクアウトしてきて
もらうことに。

妹はそこで食べてくる予定だったが
混んでたので全部テイクアウトしてきた
とのこと。

バナナラッシーを一口。
最初のご飯。
あまりに美味しい。
これしか飲めない。
固形物は我慢。

ゆっくりバナナラッシーを飲んだ後、
恐る恐るゆっくり少しずつ咀嚼しながら
カステラのようなお菓子も少し頬張る。

そのあと、少しだけなら、と
サモサもチビチビと噛んで
完食。
めちゃくちゃ美味しかった。
もうバナナラッシーを飲み終わして
しまっていたが、最後の口が
ピリ辛のサモサよりも
バナナラッシーがよく、
妹に一口サモサをあげる代わりに
バナナラッシーを一口もらった。

食べ終わって安心したのか、
具合の悪さが悪化する。
もう一度熱を測ってみると
38.7度だった。
こりゃしんどい訳だ。

38度超えたら飲もうと思っていた
解熱剤を飲むも、あまり効果はなく
眠りながらもしんどい時間が続く。

幸いにして
ものすごく少しずつ
よく噛んで食べたおかげで
お腹は固形物を食べたという
認識はしていないようだ。
よかった。

しかし、水分不足なのだろう、
なんと朝起きてから一度も
トイレに行っていない。

これはまずいと
水を多めに飲んで
とりあえずお手洗いに行ってみたりする。

徒歩3分のバナナラッシーすら
自分で買いに行くのはしんどかったので、
テイクアウトしてきてくれる人がいて
こんなとき2人旅でよかったな、と
思った。

妹の方が症状が軽いのだが、
胃が固形物と認識したそうで、
そっちは大変そうだった。

福岡に住んでいたときに
鳥刺しで当たったときのことを
思い出す。
そのおかげで、
なんとなく焦らず
とりあえず固形物は食べずに
水分を、と異国の地でも
対応できることを思うと、
経験とはいいものだなぁ、と思った。

これがインドの洗礼か、
と思いつつ
チェンナイの比較的落ち着いた
宿に着いてから症状が悪化して
よかったと思いつつ、
ことの発端はおそらく
この移動で使った空港の水なんだよなぁ、と。

ネパールとかでは
キレイなレストランでは
お冷を飲んだりしても
当たらなかったもんだがら、
インドの方が発展しているし
大きい都市（なんなら空港）で
油断して、水がやばい、なんて
思わなかったし、
今思えば他の空港にはあった
ペットボトルの水がここにはなかった。

飲んだとき臭かったが
大丈夫だろうなんて思って
わたしは結構飲んだけど、
妹は臭すぎると言って
あまり量を飲まなかったのが
よかったのかもしれない。

おかげで苛まれている。
当たり前だけど、
国が違うし地域が違うのだから
連続した経験として
ネパールとインドを捉えるべきでは
なかった。
インドはインドの水道事情があり、
ネパールにはネパールの
飲み水文化があるのだ。

インドでは食べてみたい
ストリートフードや
ミールスやら、たくさんあったし
気になる手仕事もたくさんあったので
せっかくチェンナイに来たのに
部屋で寝ているしかできないのが
口惜しい。

焦らない、明日はバナナラッシーの
名店のバナナラッシーを飲むことを
楽しみに生きるのだ。

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