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住みたいところに住む権利

ふと目に止まったこのニュース。

直接は関連しないかもしれないんですが、ちょっと考えたことを。

私は数年前に田舎に移住しました。
私の住むところは集落だけど、
町のなかには、集落と呼ぶには家と家の間が離れすぎているようなところも多数あります。
当然、過疎化が進んでいますので、
どんどん人口は減って、どんどん空き家が増えています。

「ぽつんと一軒家」というテレビ番組もあるけど、
離れたところにぽつんと1軒でも家があれば、
行政はその家へのインフラを断つわけにいきません。
その1軒のために税金を投入します。

他に税金を必要としている人もたくさんあることを考えたら、
なんかちょっと不平等な感じもする。
だけど、権利や公正さを考えたら、行政はそうせざるを得ない。

鉄道やバスの赤字路線の廃線でも同じことだけど、
民営化していたらまっさきにサービスを打ち切るところだよね。


そう考えていくと、
一人で森の中で衣食住をなんとかするスキルを失って久しい私たちは、
ゆくゆくは、みんな都会に集められて、そこで生きるしかなくなるのかな。


大好きなアニメ「PSYCHO-PASS」で、それに近い描写がありました。

近未来の日本。
農業を継ぐ人がいなくなり、食料自給率の問題が深刻化。
すべての食べ物・栄養素を作り出せるハイパーオーツが開発され、
北陸一帯がAIとドローンで管理される無人の大規模穀倉地帯となっている。


現実ではそこまではいかないにしても、
限りなくそれに近い状態になるのかな、という想像は、
容易につきますよね・・・


住み慣れた土地に住む権利。
その権利はいったい誰が保障してくれるものなんだろう?
そもそも保障されるべきものなんだろうか?

誰の手も借りないで生きられる、
このニュースの原住民の方なら、その権利を主張できるかもしれないけど、
誰かの手を借りなきゃ飲み水すら確保できない、
自給自足なんて夢のまた夢ってくらい、
生きる力を失った現代の私たちに、
そんな権利はそもそもないのかもしれないし、
ましてや誰かに保障してもらおうとするのは、
なんだか違うような気もするなぁ・・・。

だけど、
「どうせ一人じゃ生きていけないんでしょ。
じゃあこっちで暮らしなさいよ」
と、住むところを誰かに決めつけられるのは、
なんだかとってもいやだなぁ・・・。


田舎暮らしを選んだ私としては、とても複雑な気持ち。



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