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子供のためのオルセー美術館(80)緑の雨戸からもれる光/ゴッホ・夏休み、世界でいちばん有名な部屋を作りましょう!オルセー美術館

アルルの黄色きいろいえから


みなみフランスは、あおそらにまぶしいくらいのお日様ひさまです。
パリではこんなつよくてたっぷりした日差ひざしは、たことがありません。

あそこに、みどりまどおなじ、みどり雨戸あまどえるでしょう?
ゴッホは、あの黄色きいろいえの2かい部屋へやにいました。

そこの雨戸あまど半分閉はんぶんしめると、ほら、つよ日差ひざしはちょうどいいくらい。ちょっとすずしいかぜはいるから。

みどりまど日差ひざしは、あおかべをライラックいろにします。

ベッドのかべには自分じぶんかおもかざりました。


そしてゴッホは、わざわざあたらしくかがみったのです。
いままでのよりおおきいのをつるしました。もっとたくさん自画像じがぞうきたいから。

さあ、青色あおいろ洗面器せんめんきかおあらって。
これからアルルのまちきにいきます。今日きょうはどこにこう。


あ、あそこにかけてあるいつものむぎわら帽子ぼうしわすれずにね。


楽しい夏休み🌻世界でもっとも有名な部屋を作ってみましょう。

オルセー美術館製作子供のためのビデオ 2分
用意するもの
- 青い厚紙1枚 29.5×16cm
- ベージュの厚紙 A4 1枚
- 「アルルのゴッホの寝室」(A5)の印刷写真1枚
- スティックのり
- 色鉛筆
- はさみ

1. ゴッホの部屋の画像から、ベッド、椅子、テーブル、絵、鏡、窓、タオルを切り取りましょう。
2. ベージュの紙に、14.8×10×20.5cmの台形を描く。
3. のりしろを各3辺に残して台形を切り取る。
4. 床を好きな色で描く。
5. 青い紙の真ん中で、両端を折りたたむ。
6. 台形ののりしろ(3辺)にのりをつけ、青い紙に貼り付ける。
7. 壁にドアを描く。
8. 切り抜いた家具の裏側に糊をつけて貼りつける。
9. 最後に、窓と絵を壁に貼り付けたら

ゴッホの部屋のできあがり!

Vincent Van Gogh
La Chambre de Van Gogh à Arles 1889
フィンセント・ファン・ゴッホ
アルルのゴッホの寝室  1889

ゴッホは寝室をテーマにほぼ同じ絵を3点描いた。アムステルダムのゴッホ美術館に所蔵されている1枚目は、1888年10月に描かれたもので、画家がアルルで入院中に洪水で被害を受けて損傷した。約1年後、ゴッホは2枚の模写を作ることにした。1枚は同じ大きさで現在シカゴ美術館に所蔵されており、もう1枚はオルセー美術館に所蔵されているが、オランダの家族のために描かれたものでサイズは小さい。
1889年12月に弟に送ると宣言していたこの主題の第3版は、アルルを離れサン=レミの病院に入院した後に描かれた。
ほとんど直線だけで構成された構図と、遠近法の不安定さを補う色面の厳格な組み合わせによって、ゴッホ本人の希望どおりある種のシンプルさを実現している。

musée d’orsay 

La Maison jaune (« La Rue ») 1888  今回は部分

お読みいただきありがとうございました。
「わざわざ鏡を買ったんだ。自分自身を映すのに十分な鏡を買った」とゴッホは手紙に記し、そこからまたたくさんの自画像を描きました。化粧台の上につるされたこの鏡は、きっと日常でも、洗面器で顔を洗ったあとに使っていたに違いありません。
この部屋にはパレットも筆もありませんが、ゴッホの日常着と麦わら帽。まさにゴッホの部屋の証明ですよね。バター色の枕、何か懐かしいゆったりした気持ちになりませんか。
今回はここそこの説明を省き、南仏ならではの緑の雨戸と鏡だけを取り上げました。
またきっと別のテーマで何度も取り上げることができる、夢がいっぱいつまったゴッホの部屋、昨夏に続きオルセー美術館ビデオでお子様と夏の工作にいかがでしょう。

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