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子供のためのオルセー美術館(44)煙はどんなかたち?/モネからピサロ、モンドリアンのけむり

もうすぐ出発しゅっぱつ
ぽっぽっぽっぽっ ピーーーーー
ビョオーーーーーービョオーーーーーー
汽笛きてきだ!
屋根やねのガラスもビリビリふるえる

モネ

あさのけむりはあおにもえるよ 
シューーーーッ
灰色はいいろのけむりが もくもく


もくもくもくもく 石炭せきたんのにおい
ゴトン! うごきだした

パリを
セーヌをわたるはしうえ

なんかけむりもたのしそう
ビョオーーーーーービョオーーーーーー

える?あそこはみなとえき
シュッシュッシュッシュッ


おも荷物にもつをたくさんのせて
けむり いきおい 
そらくもにもなる


ビョオーーーーーービョオーーーーーー
ピーーーーーー

どんどんはしる
あ、あんなとおくに

モンドリアン

ながながいけむり


Claude Monet
La Gare Saint-Lazare 1877
クロード・モネ
サン=ラザール駅 1877

蒸気機関車を収容する金属とガラスの駅の建築は、街に面している。輪郭を和らげる機関車の蒸気の後光の中で、その色彩は強烈な光の振動を表現している。

Musée d’Orsay 

Claude Monet
Le Pont du chemin de fer à Argenteuil
Entre 1873 et 1874
クロード・モネ
アルジャントゥイユの鉄橋 1873-1874

Camille Pissarro
Dieppe, bassin Duquesne. Marée basse, soleil, matin 1902
カミーユ・ピサロ
港町ディエップ、デュケーヌの外港、干潮 陽光、朝 1902

ピサロは、フェリーからの蒸気だけでなく、港に流入する機関車によってもたらされる大気の効果を捉えようと試みた。

Musée d’Orsay 

Piet Mondrian
Paysage de polder avec un train à l'horizon 1906-1907
ピート・モンドリアン
地平線に列車が走る干拓地の風景

お読みいただきありがとうございました。
様々な煙いかがでしたでしょう。蒸気の煙は激しく噴き出されますが、その煙は大気の中で意外に優しく広がっていくように思えました。
今では見ることのできない蒸気機関車がこうしてパリの街から港町に向かっていました。
サンラザール駅は当時の面影を残してモネも足繁く通ったであろうユーロップ広場からその姿を今も見ることができます。

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