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アーティストの海外進出②

前回からの続き。僕が海外へ目を向けなければいけないと思ったのは前職の営業経験からです。実は僕はフリーランスの写真家として独立をする前は、国際物流の会社で営業をしていました。

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当時の顧客は国内のメーカーや商社で輸出入をされている方でした。名古屋で勤務をしていたこともあり自動車関連のお客様が多く、大手の下請けをされているところがほとんどでした。大手の下請けなので大手の動き次第で業績も大きく左右。しかも一社からの仕事を大きく占めているところは、一旦仕事が止まると会社の存続が危うくなるのをたくさん見てきました。その度に僕はもっと幅広く色んな業種と付き合う必要があるのでは?っていつも思っていたのでした。

そして僕は独立をしてから、その経験を踏まえてまずは色んな地域で仕事を請け負うことを考えました。今住んでいる岐阜ではもともと仕事は少ないとわかっていたので、関東、関西で半々くらいの仕事を探そうと動いてきました。そして、海外へも目を向けるようにしたのです。

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もともと僕の作品は国内よりも海外の方で評価されることが多く、チャレンジをする価値はあると変な自信がありました。実は独立をする前から香港で多重露光のワークショップの講師として招待されたり、ポルトガルでの個展を企画してもらっていたのです。そのため海外への進出の心構えはある程度できていました。

そしてまずターゲットにしたのは台湾です。台湾はまず地理的に近いので容易に行きやすい点と、親日の人たちがたくさんいるということが大きな理由です。そこで独立後に大きな動きとして、写真集の制作を台湾で行いました。この写真集の出版自体は日本の出版社の企画の元に動いていたのですが、台湾で出版にも携わっている現地の知り合いの方に、製本を現地に依頼して台湾での販売チャンネルを確保することも目的としました。

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そしてその写真集は現在台湾では2ヶ所にて販売をして頂いています。またこの写真集の発売を記念した多重露光のワークショップも台北で開催する機会も頂くことができたのでした。ただいきなりそれほど有名でもない日本人の写真家の写真集が台湾で売ることは簡単ではありません。そのため僕は数年前から台湾での地ならしを実はしていました。次回はそんな海外で活動をする前の地ならしの方法をお話ししたいと思います。

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ちなみに台湾で制作した写真集「X-ing」(クロッシング)はこちら( https://photobox.jp/buy )からご購入できますので、ご興味がありましたら是非アクセスしてみてください。

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