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嫉妬の感情を0にできたなら。

私は心が狭いんだろう、本当は冷たい人間なのかもしれない、と思う。
そんな瞬間は昔からたくさんあって、大人になるにつれそのシーンは少しずつ変わってきたし
何より、「他人を気にしてない人がほとんどな世の中で、自分は気にしすぎなだけで、必ずしも"冷酷な"人、というわけでもないな」と冷静に判断できるようになったことが1番大きな変化だと思う。

とは言えやっぱり、そんな「お前やっぱり冷たい人間なんだよ」発言by心の中の自分は度々やってくる。

最近は友達の結婚、親族の出産。これに対して素直に喜べない自分が、もうそれはそれは心からさもしく、卑しく、屈折した冷たい人間に思える。
ていうか、まぁこれに関しては事実そうだなと思う。

きっとみんな(ここで言う「みんな」が誰のことなのかはイマイチ分かんないけど)、
浅い友達はともかく、親友の結婚や出産は心から喜ぶだろう。
もっと言えば友達はともかく、親族の結婚や出産は流石に、心から祝福できるだろう。

でも私100%じゃないんだ。本当に心からの祝福かって言われたら。

笑顔で祝福してムードを盛り上げてお金を通してお祝いを形にする、そんなことに必死こいてるの。実は。笑

私の兄とそのお嫁さんは本当に完璧なカップルだ。
どんな相手でも自分のペースを崩さなかったプライド鬼高い医者の兄が、初めてペースを相手に合わせて、本気で一生大事に愛を育むって決めた相手。
彼女はとっても綺麗で、看護師さんとして誠心誠意仕事を頑張っていて、常に柔らかい笑顔を浮かべて兄をサポートして、休日はアクティブに過ごしながらも相手に合わせてインドアな過ごし方も満喫できる、素敵すぎる女性。

もう、完璧すぎる。誰基準の完璧かなんて知らん。私から見たらもう絶対完璧なの!笑

そんな2人のものすごい幸せに加えて
父母、祖父母まで参戦して結婚を祝福した結果、

おめでたいことにすぐに子供ができた。
初孫になるこの子に、今度は親族全員で全力の愛をぶつけていく。夫婦ともども、「これから子育て頑張るぞ新米パパママ」として、祝福の輪に入っていく。

そこに、私はどうしても入れない。
入らなきゃいけないのは分かるから、そりゃ大人だしちゃんと対応する。
お腹を触ってみたり、妊婦の体調を気遣ってみたり、お兄ちゃん良かったね、と声かけてみたり。

でも心の中ではさ、「また私とは違う世界に行く親族が増えたか…」ってしょんぼりすることもあるんです。

そんな時、冒頭の「お前やっぱり冷たい人間なんだよ」発言by心の中の自分がやってくる。

冷たいよな。親族の結婚や出産を心から祝福できない自分なんて、心が荒んでて悲しくなるわ。そんな時にまで自分の結婚できないコンプレックス刺激されてるなんて、どんだけ自己愛強いんだよと。

でもさ、思っちゃうのよ。
だって完璧だもん。めっちゃいい夫婦ですもん。あんなふうにはなれないから、嫉妬だってしちゃうよ。

いくら「こんな感情を持つ自分、なんて汚いのかしらッ」てベルバラのようにキラキラ涙を流したとて
ベルバラのように一コマで人は変わらないもん。

だから存分に受け止めるんだ。
味わうしかない。
自分の不完全さ、未熟さ、冷たさや卑屈さを。

認めて、前に進もう。やっぱり私は、ちゃんと人に祝福を含めたgiveをたくさんたくさんあげられる人になりたい。

私は冷たい人じゃない。そうでありたい。
冷たい人になりそうな時に、心から事前に抜け出せるように。
明日からもまた、頑張ろう。

日々訓練。日々精進。

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