見出し画像

思滅の瞑想とヴィパッサナー瞑想の違い

ヴィパッサナー瞑想とは

「ものごとをありのままに見る」という意味のヴィパッサナーは、インドの最も古い瞑想法のひとつです。この瞑想法は2500年以上も昔、お釈迦さまが、確実に悟りを体験できるように教えられた実践方法(修習,瞑想)です。人間すべてに共通する病のための普遍的な治療法です。


二五〇〇年もの歴史を通じて、テーラワーダ仏教(上座仏教)の長老たちによって守られ、今日まで連綿と伝えられてきた、誰にでも簡単に実践できる、とても合理的な「こころを育てる」方法です。
本来の『仏教』とは、自ら覚醒するための実践法なのです。

ありのままに観る
ヴィパッサナーは「今という瞬間に完全に注意を集中する」実践です。何をしていても、「今・ここの自分に気づいていく」こと。それが、ヴィパサナーです。自分を客観的に「よく観る」のです
今ここの一つ一つの瞬間に意識を向ける。心地よいことでも不快なことでも、ありのままの体験を価値判断しないで、そのまま観るのです。葛藤をシャットアウトしたり、コントロールしようとして新たな問題を作るのではなく、ただ気づくだけ。それが観るということです。それが苦悩を超える道です。安らぎが訪れ、心と体を癒すことになるのです。波立っている水面が穏やかになってすべてを映し出すように、深い智慧と洞察力が生まれてくるのです。
ヴィパッサナーは自分の内部から、自分の一つ一つの瞬間の体験から、学びとるものです。未来に理想を描いて、そこに到達するために努力するのではありません。確実な「今・ここの私」を徹底的に掘り下げようというのが、ヴィパッサナーの実践です。


思滅の瞑想との比較

思滅の瞑想では、ヴィパッサナー瞑想のように観るだけで、安らぎや知恵や洞察力が生まれるとは考えていません。
絶えず知識を得、行動し、知恵を身に着け、洞察し、この世の在り方と仕組みを知り、己を知り、悟りの時を待つのです。

悟りと涅槃と幸福と安らぎ、これが「思滅の瞑想」です。
続きは、また別の機会に。


最後までお読み頂きありがとうございます。
ご意見ご感想がありましたら、ぜひコメントをお聞かせ下さい。

- 空からサボテン -


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?