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著者が語る:スピリチュアリズムの危険性!

スピリチュアリズムを広める専門医師

2016年9月に『反オカルト論』を上梓した際、光文社新書編集部の意向で、最もインパクトのある1章をネット「SYNODOS」に公開することになった。全7章すべてに思い入れがあるので、どの章を選択すべきか少し悩んだが、結果的に第6章を選んだ。

この章は、1型糖尿病と診断されている7歳の男児に対して、治療に不可欠なインスリンを「あれは毒だ」と言って注射させず衰弱死させた「竜神」と名乗る「心霊治療師」のエピソードから始まる。この男は、両親を騙して「祈祷料」数百万円を奪った上、彼らの子どもの命まで奪ったのである。

本章で扱ったのは、「竜神」のように得体の知れないスピリチュアリストばかりではない。驚くべきことだが、大学病院や産婦人科医院の専門医師の間にまで、オカルトが蔓延しているのである!

とくに本章では、「死後の世界」を煽って「霊感セミナー」を行っていた矢作直樹氏(当時・東京大学医学部附属病院救急部長)の広言する「人は死なない」という論法、稲葉俊郎氏(当時・東京大学医学部附属病院循環器内科助教)の主宰する「未来医療研究会」の各種オカルト発表、池川明氏(当時・池川クリニック院長)の主張する胎児の「生まれ変わり」と「胎内記憶」のようなスピリチュアリズムについて、批判的に検討した。

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次のリンクから、全文を読むことができる。

できれば、第6章ばかりではなく、『反オカルト論』全文を読んで「スピリチュアリズムの危険性」に気づいていただけたらと思う。とくにスピリチュアリズムに足を踏み入れようとしている読者には、ぜひご一読いただきたい。少しでも読者のお役に立てば幸いである。

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