『哲学ディベート』は、最初に大学生が特定のテーマに関わる時事問題を提起して、それに対する賛成論と反対論の多彩な論点を5人の大学生がディスカッションし、その哲学的意味を教授が解説するという形式になっている。本書の目的は、読者が臨場感を味わいながらディスカッションに一緒に参加して、自分自身の見解を自由自在に考え抜くことにある。
その「第1章:文化」の「命の授業」に対する「文学部A」の問題提起は、次のようになっている(pp. 73-77)。
真鍋公士氏の実際の授業
さて、私が2007年初版発行の『哲学ディベート』を執筆する際に参考文献に挙げたのが、福岡県立久留米築水高等学校の2000年版「実習文集」である。その高校の真鍋公士教師による実際の授業風景が、毎日放送の「情熱大陸」で2013年3月に放映され、現在では、Youtubeに公開されている。
この動画を改めて見ても、真鍋氏が20年前と変わらずに、彼の信念に基づいて「命の授業」を実践していることがわかる。そして、学生の反応も20年前とソックリであり、その社会的評価に対しては、今でも賛否両論の議論が続いている。
読者は「命の授業」に賛成だろうか? 「命の授業」を実際に受けてみたいだろうか? 子どもがいたら「命の授業」を受けさせてみたいだろうか?
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