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「アベノマスク」の醜悪!

Twitter のタイムラインに、東京経済大学准教授・大久保奈弥氏が6月6日につぶやいた次のツイートが流れてきた。

今週うちに来たアベノマスク、大当たり赤いビックリマーク
外側から見ても分かるから(赤丸)、思わず顕微鏡写真を撮っちゃったよ。ビニール袋の内側には1匹の虫がくっついていて、後の不明なものはマスクの表面や中でペシャンコになっていた。記念にとっとこ〜。

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続いて、次のツイートも流れてきた。

数が多すぎてもう数えるのめんどくさいから、1枚のマスクだけでやめた
普通の家には顕微鏡ないから分かんないだろうなあ〜

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さて、大久保氏は1999年に立教大学文学部ドイツ文学科を卒業している。ちなみに私は1997年から2000年まで立教大学兼任講師として数種類の講義を担当していたので、もしかしたら私の授業を受けたことがあるかもしれない。

その後、彼女は、 東京水産大学(現在の東京海洋大学)水産学研究科修士課程に進学し、東京工業大学理学系研究科博士課程修了。横浜国立大学・京都大学・オーストラリア国立大学でPD研究員、慶應義塾大学で特任助教を務めた後、東京経済大学全学共通センターで生物学を教えるようになった。

ドイツ文学から海洋生物学へ転身したという、実に興味深い経歴の持ち主である。現在の専門は発生生物学であり、とくに「サンゴ」の形態や構造の研究で知られる。2017年には日本動物学会藤井賞を受賞している。おそらく生物学界では、前途有望な若手研究者と大いに期待されているに違いない。

大久保氏の経歴があまりにおもしろいので脱線してしまったが、要するに、彼女のような理系研究者であれば高解像度の顕微鏡を持っているから、「アベノマスク」に含まれている無数のムシやゴミを観察できる。しかし、一般人には、それは無理だということだ。何も知らずに「アベノマスク」を装着したら、これらのムシやゴミを体内に吸引してしまうかもしれない、というわけである!

「アベノマスク」=「ムシノマスク」=「ゴミノマスク」

医師であり作家でもある海堂尊氏は、「アベノマスク」は「ムシノマスク」であり「ゴミノマスク」でもあるため、衛生上の観点から「アベノマスクは絶対に着用すべからず」と断言している。

「アベノマスク」は、4月に政府が配布を開始した時点から粗悪品が多く含まれていたため、8億円以上をかけて回収し検品した。それにもかかわらず、6月配布分に再び不良品が含まれていたわけである。あまりにもルーズな仕事ぶりで、とてもマトモな先進国家が実施した事業とは思えない。海堂氏は「これは官邸主導、厚生労働省が実行部隊で実施している国策です。国民の健康を考えているとはとても思えません」と述べている。

「アベノマスク」が「殺人マスク」になりかねないことは、すでに4月2日の段階から私も何度か主張してきたことである。これは「冗談」ではなく、故意に「誇張」して言っているのでもない。もしダニ・アレルギーの人が「アベノマスク」を装着してダニの死骸を吸引したら、実際に「アナフィラキシー・ショック」が生じる可能性が高く、最悪の場合は呼吸困難で死亡する。

普段は使わない言葉だが、残念ながら「アベノマスク」に対しては「醜悪」という言葉しか思い浮かばない。これは、単に「アベノマスク」が不潔で「姿が醜い」というばかりでなく、世界から嘲笑される国民無視の独り善がりな「愚策」であり、どれだけ税金を無駄にしようと利権だけは貪ろうとする利己的な人々の「行動や心掛けなどが卑劣で嫌らしいこと」を意味する言葉である。

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