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今、日本が力を入れている"主体的なキャリア形成"とは。

近年、日本は急速な少子高齢化による労働力人口不足に対応するため、キャリア形成支援に積極的に力を入れ始めています。

具体的には、社会に出る前の段階から自分の生き方設計するための力をつけることを目的とした「キャリア・パスポート」と言われる制度が、2020年から全国の小・中・高校に導入されています。

また社会人に対しても、「教育訓練給付制度」や「人材開発支援助成金」など、キャリア形成にあたって必要な支援やスキル取得に対して、一部費用を負担する制度もあります。

今回は、今国が最も力を入れていると言っても過言ではない"主体的なキャリア形成"について紹介していきたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

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⚫︎キャリアの定義

キャリア」とは、様々な意味を持つ包括的な言葉であり、一つの定義では収まりきれない意味の広がりがあります。

キャリアの定義」についてこちらの記事で詳しく紹介しておりますので、興味がある方はぜひご覧ください。

私は、"キャリア"を下記のように定義しております。

個人の自己実現に向けて、これまで積み重ねてきた経歴

左脳でキャリアデザイン

今回は上記の定義のもと、主体的なキャリア形成について紹介させていただきます。

⚫︎キャリア形成とは

まず、厚生労働省は下記のようにキャリア形成を定義しています。

キャリア形成とは、このような「キャリア※1」の概念を前提として、個人が職業能力を作り上げていくこと、すなわち、「関連した職務経験の連鎖を通して職業能力を形成していくこと」と捉えることが適当と考えられる。

※1:「キャリア」とは、一般に「経歴」、「経験」、「発展」さらには、「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念

厚生労働省

まぁ、抽象的な言葉で表現しているので、結局何が言いたいのかが非常にわかりにくいですね。

もちろん、キャリア形成の定義に関しては正解はないです。
そのため、私は"キャリア形成"を以下のように定義しています。

個人の自己実現に向けて、ライフイベントも視野に入れながら人生を計画し、継続的に経験・努力していく過程のこと。

左脳でキャリアデザイン

上記の定義を具体的に解説すると、キャリア形成とは、自分の人生の目的を実現するために、結婚・妊娠・出産などのライフイベントも視野に入れながら人生を計画した上で、その目的の実現に向けての手段(仕事)を選択し、継続的に経験かつ努力をしていく過程のことを指します。

ここで大事なポイントとしては、「キャリア形成=逆算思考」ということです。

もっと分かりやすくいうと、「将来、自分がなりたい姿」を明確にイメージすることで、現状と未来のギャップを把握し、そのギャップを埋めるために今しないといけないこと(知識やスキルの獲得など)を考え、行動を積み重ねていくということです。

つまり、まずは自分の人生の目的(ゴール)を設定しなければ、キャリア形成だけでなく、主体的なキャリア形成をするためのスタートラインにも立てていないのです。

⚫︎主体的なキャリア形成とは

ここまで「キャリア」と「キャリア形成」の定義について解説してきました。

最後に「主体的」という部分を解説して、「主体的なキャリア形成」とは何なのかを明確にしていきたいと思います。

まず、「主体的」という言葉を辞書で調べてみるとこのように書かれてあります。

自分の意志・判断に基づいて行動するさま。

goo辞書

つまり、他者や外部から強制されることなく、自分の意志、つまり自分の信念や価値観によって行動・意思決定することが主体的という意味です。

したがって、"主体的なキャリア形成"とは下記のように定義することができます。

個人の自己実現に向けて、ライフイベントも視野に入れながら人生を計画し、自らの信念・価値観に基づいて、継続的に経験・努力していく過程のこと。

左脳でキャリアデザイン

⚫︎まとめ

今回は、"主体的なキャリア形成"の定義について解説させていただきました。

まとめると、自分がなりたい姿と現状のギャップを把握し、そのギャップを埋めるために、自分の信念・価値観に基づいて、逆算思考で継続的に努力していくことが主体的キャリア形成の本質と言えるでしょう。

また次回は、「主体的なキャリア形成が必要になった背景」や「主体的なキャリア形成を行うためにはどうしたらいいのか」ということについても解説していきたいと思いますので、興味のある方はぜひご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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