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教員として働くということ②

先日、教員として働くということ、について、仕事内容・仕事のやりがいや教員として苦労したことなど、ざっくりと表面的なことについて書いてみた。

今回は、「働きやすさ」や「お給料」といった面から、記事を書いてみたい。
良くも悪くも、今回はより【リアル】な内容を書いていく。

働きやすさ

①出勤時間

教員の朝は早い。学校によって決められた登校時間があるので一概には言えないが、8:00ごろには子どもが来る。その時間に合わせて出勤する方が殆どだ。朝早い先生は6:00台には出勤している。(朝早く来て、夕方早く帰る方のパターン)
子育て世代の先生方は、朝早く7:10~7:30出勤の方や
幼稚園や保育園に子どもを送ってから来られる方8:00ごろ出勤の方など様々だ。
私は朝に弱いので出勤時間の10~30分前に出勤。

【問題視される部分】
出勤時間よりも前に、子どもたちの登校時間が設定してあるので、先生たちが出勤していない時間に怪我や喧嘩が起きた時、誰が責任を取るのか。そういった問題に発展する事がある。(それを避けるために早めに出勤している方もいるのは事実)

②退勤時間

夕方16:15~17:00が勤務時間解除であるが、これは学校や同じチームの先生の働き方による。学校全体やチームの先生が遅くまで残って仕事をしていると、当然帰りにくい雰囲気はある。(人目を気にせず帰ることができるのが1番だが、なかなかそうもいかないのが日本文化。)
ただし、「教育・子ども」に関する仕事なので、周囲の子育てへの理解は得やすい。子どもの病院で、子どもの迎えで〜、こういった子育てに関することに対しては周囲の先生はよき理解者だ。

③フレックス制度について

フレックス制については、取り入れている学校もあれば、取り入れていない学校もある。上記のように、人によって出勤時間がバラバラであるので、フレックス制を積極的に取り入れていきたいところだが、保守的な考えが多い場合、フレックス制度はなかなか実現しない。多くの学校がいまだにフレックス制を取り入れていないのが実情だ。

④有休消化について

有休消化については、普段は休みを取りづらい。
授業の入っていない教員が代替で授業をしたり、クラスに入ることになるが、迷惑をかけることになるので任せづらい。そのため、感染症や熱などよほどのことがなければ休みは取得しづらいかと思う。

時間休についても、同じだ。子どもが帰った後は、何か用事があれば休みを取得できるが、子どもがいる間は他の教員と子どものことを考えるとなかなかの休みづらさはある。

時間休にも自治体による違いがあり、
前任の自治体では、1分単位で時間給を取得できたものの、
2つ目のの自治体では、時間給を取得していい回数に制限があり、それを超えると
半日または全日でないと休みが取れないという何とも変わったシステムだった。

しかしながら、
夏休みや冬休みなどの子どもの長期休みには積極的に取得できる。これは教員の特権である。長ければ約1ヶ月ほど休みを取得できる。

⑤その他休暇制度

妊娠・出産などの休暇は定められているものではあるが、積極的に取得させてくださるのは女性としてはありがたいところである。その点では、女性にとって働きやすい環境かもしれない。
生理休暇・介護休暇・ボランティア休暇・病気休暇…など民間と比較すると、その内容が充実しているものが多い。

⑥休憩時間について

昼休みが教員の休憩時間であるが、正直、昼休みはない。
子どもと遊んだり、事務処理を行ったり、授業準備をしたり、他の先生方と情報交換をしたり…喧嘩や怪我の対応もしばしば。
ゆっくり落ち着いて、コーヒーを飲んだり、携帯を見たり…という訳にはいかないのである。

給料や福利厚生

①給料面について

月のお給料は高くはない。その年代の平均といったところだろうか。
その分ボーナスは手厚かった。多少の変動はあれど、ボーナスカットなど景気に大きく左右されないところは公務員の嬉しいところだ。

その他、役職手当や地域手当(都市部だともらえる)、僻地手当(山間部や離島など)が貰える。

また、公務員は退職金が貰えるのも嬉しい点ではある。私は定年退職ではないので貰える額はごく僅かである。定年まで勤めた場合、地域差があるが、2000万円~2500万円貰えると言われている。

②福利厚生について

自治体にもよるが、任意で加入する互助会ではホテル宿泊の割引や美術館などの鑑賞の割引、メガネの購入などの割引が受けられる。
カフェテリアプランという制度があり、育児品の購入や旅行費用、スポーツ用品の購入、保険が適用されない健康管理費用、資格取得費用、書籍費用など、購入にかかった金額をポイント化し、ポイントに応じてキャッシュバックされる制度もある。

また、その地域で行われるイベントやスポーツ観戦、美術展などのチケットが各学校に数枚配布されるので、チケットがタダで貰えたりもする。

福利厚生は充実している印象だ。

【番外編】お昼ご飯

教員のお昼ご飯といえば、給食である。民間でも社食があるところがあると思うが、社食がなければコンビニやお弁当になるだろう。
給食の何がありがたいかというと、栄養バランスがとれたご飯が温かい状態で食べられることだ。そして毎日色々なものを食べられる。そして安い!一食あたり220円~300円ほどだ。季節ものが出てくるのも嬉しいポイント。昼食のことを考えなくてはよい給食は本当に有難いものだった😌

まとめ

前回よりもよりリアルな声をお届けできたと思う。民間も公務員もそれぞれに大変さがあり、それぞれの良し悪しがあると思うが教員の場合は上記のようなことが良さであり、また課題となっている部分でもある。教員の世界を少しでも知ってもらえたらと思う。


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