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言葉の選び方って本当に難しい…

今日はちょっと頭に血が上っているので、攻撃的だったらごめんなさい。十分に言葉は選んでいるつもりではありますが…

[今日の短歌]糧となり寄る辺ともなり友となり毒にもなるのが言葉といふもの

最近の感染者数の急上昇により、再び2週間のロックダウンに突入したハワイです。

集会は禁止されているのに、ロックダウンに反対する人々が今日、ダウンタウンに集結し、大きめのデモを打ったとのニュースを見ました。

彼、彼女たちの主張は、「freedom(自由)を寄越せ」という事。このロックダウンは憲法に違反していると、マスクもせずに集まって声高に抗議しています。

「フリーダム」

素晴らしい響きです。自由は人々が求めてやまないもの。私も自由を愛しています。

でも、だからこそ、よくよく考えてから、この言葉を発したいと思うのです。フリーダムとは、それほど尊く重い言葉です。

でも、このプロテスターたちが声高に主張する「フリーダム」は、なんだか薄っぺらいです。ペラッペラです。赤ちゃんプールのように底が浅いです。

フリーダムという言葉を選ぶ前に、まずはあなたが自由を得る事で、失う代償は何かをじっくりと考えてみて欲しいのです。

ハワイは島です。逃げ場がないのです。その小さな島で、(健康なのに)あなたがマスクをしない自由なんて、なんとちっぽけでつまらない自由なのでしょう。

子どもがスーパーの通路で寝っ転がって手足をバタバタしながらお菓子をねだっているのと、どこが違うというのでしょうか?

ご存知のとおり、ハワイの経済は危機に瀕しています。観光業、小売業共に猛烈な打撃を受け、パパママストアが次々と倒れています。

何とかしないといけないのは誰もが重々承知しているのです。皆、必死のパッチで落とし所を探っているのです。

私だって、この経済状態の中でロックダウンだなんて、もっと違ったやり方もあるのでは? とも思いますし、経済をもっと回したくとも、自分の財力の無さに歯噛みしたい思いを毎日感じています。

でもね、だからといって「自由を寄越せ!」と、ダウンタウンの真ん中に大挙して押し寄せて、密な空間でマスクもなしに声を張り上げようとは思いません。

「フリーダム」と言う言葉の大安売りもしたくありません。だって、今ちょっとした自由を求めるよりも、我慢できる事は我慢して、大切な物、人を守りたいから。

そしてそうすることが、真の意味でのフリーダムに繋がると信じているから。

言葉選びは本当に難しいもの。どんな言葉であれ、発する前にちょっと考えた方が良いと思いますし、自由をそこまで求めるなら、一人で責任を持ってやれ! と。または、バーチャルでもなんでも、もっとクリエイティブで安全な方法で、抗議活動を展開する方が、実際のところ効果的なのでは? と思います。

確かに皆さん、ストレスはたまってますよね。もちろん私だって同じです。だからこそ、ある意味賢く狡猾にならないと。

抗議すべき敵を履き違えては勿体ないです。さらに熱くなってデモを打って自分が感染したら元も子もありません。

本当にもう、「デモもストもあるか!」

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