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六十干支の物語

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毎日XとInstagramに載せている六十干支の話を ちょっとだけリニューアルとヴァージョンアップしてお届け…
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#意味

60.癸亥

癸(水)は雨や雪、亥(水・11月)も癸と同じ意味があります
癸は昨日の壬のように金の気で強化はされず、逆に悪露になり
亥は冬生まれで強くなり、雨が万物を育て土を潤し金を養います。
(土の中から金属が生まれる。土生金)
相手を立てて成功するのが多いのが癸亥になります。

甲乙(木)→丙丁(火)→戊己(土)→庚辛(金)→壬癸(水)
甲から順に巡っていく六十干の最後が癸になり、
癸の漢字の成り立ちは、四

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48.辛亥

辛(金)はキラキラと光宝石、亥(水)は骨組み
の「骸」の源字になります。

「辛亥革命」は1911年が辛亥の年でした。
「辛」+「斤」で「新」に繋がる漢字で
「亥」には種子という意味があり、
辛亥革命で「清」の最後の皇帝溥儀が退位して
アジア史上初の共和制国家が誕生しました。
辛は宝石。硬いダイヤモンドも
衝撃に割れやすい性質があります。繊細で傷つきやすく、でも針も挟みも辛で表し、辛辣辛酸も
「辛

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47.庚申

庚(金)は刃物などの武器、戌(土)は冬の手前の土用で草木が枯れている様子で「滅びる」を意味したり、「戈(ほこ」で刈り取って「一」つに纏めている様子です。長崎に原爆が落ちた日。ウクライナに侵攻があった戊申日の「申」も「庚」と同じ意味があります

今日から土用が始まります。
春から夏への調整期間で
掃除したり衣類の整理整頓メンタル、フィジカルの
調整期間にも良い時期です。

春ー木【仁:人を思いやる優

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38.辛丑

辛(金)宝石、小さな金属 、丑(土)冬、水を含んだ土
「史記」の律書に「辛は万物の辛生(新生)」とあり「新」に通じて、丑は嬰児が体内から出て手を伸ばした姿から「始める」「掴む」「握る」意味もありまた『紐』の意味もあります。寒い冬の土の中で根が広がり、春を待ち耐え忍ぶ姿です。なので物事に対して保守的な部分もあり、正直で真面目な部分もありますが、忍耐強さが反対に出ると、人間関係が滞り先に進まなくなりや

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6.己巳

6.己巳

己(土)は畑や大地、巳(火)焚き火や松明など人工的など
60日に1回己巳がやってきますが、今日は弁天様の日。
弁天様はヒンドゥー教の川の女神で本来は孔雀を従えて
日本に入ると蛇を従えていますが、川の流れが蛇をイメージする
から又は道教や日本の神様と結びついたからとも考られています。
昔からこの日にお財布を新調したり銭洗い弁天でお金お札を
洗ったりして金運を上昇させる日。それは

巳(火)火が燃えて

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5.戊辰

5.戊辰

戊(土)は山、辰は(土)4月。辰にも山という意味があり
春から夏へと変化をする「土用」のある月です。
辰は「動いて伸びる」の意味もあり草木が勢いよく伸びてい
る様子で、「辰は震なり」と奮い立つエネルギーから、
広く浸透させる為に龍(辰)を選び、中国では権威の象徴
とされています。大きな山をあらわす戊辰は(土・土)で
山を覆う草木が必要で大きく育つまでに年数かかります。

1988年は戊辰年でバブル

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