部落解放運動内で起きた事件を、ノンフィクションで連載中!
〜登場人物紹介〜
主人公・私→
部落出身。部落解放運動体所属の父を持ち、その団体に所属させられた経験を持つ。父の運動…
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#4 どこより優秀らしい、地獄の職安所。
親父は私の青春時代ほとんど仕事をせずに
親戚や知人からの借金とか母名義での借り入れで生活していて
「働かないと生活できない」
なんて感覚は持ち合わせていない人なんだと思っていた。
例え地獄に落ちて
鬼に追い掛け回されたって
煮たぎる拷問を選んで
きっともう二度とは働かない、
そういう男。
煮られる際には酒を一緒に入れてくれと
厚かましく頼むことはするかもしれないが。
そして鬼の業火で丸焼かれよう
#3 末期の水は経口補水液の方がいい
私の知っている親父と言えば
仕事から帰ってきて一番にシャワーを浴びて
自分の飲む酒を作って定位置についたら
梃子でも動かない男。
自分のしまつですら動かない男。
それがゆえか丸丸と肥えた恰幅のいい男だった。
半面母は食事をしてないわけでもないのに
必要以上にがりがりで、
私の知っている一番細い時が160センチ38キロ。
私の母が異常に細過ぎることは、
友人との会話の中ですら
しばしば話題に上がる