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児童・生徒指導㉓望ましい姿、してほしい姿は率先して示す

教師はついつい、「それはよくない。」「こうしなさい。」「こうすべき。」などと言葉で指導しがちですが、指導の仕方として「姿で示す」ことが効果的なこともあると考えています。

私が考える、「姿で示す」ことの二種類をまとめたいと思います。

1.常に姿で示す

一年をかけて子どもたちに伝えたいと考えていることは、常に行動で示し続けます。一人一人の先生が大切にしていること、今年度はここを頑張りたいと思っていることなど様々だと思います。

私は「ありがとう」を言い合える子どもたちに育ってほしいという思いから、毎日進んで「ありがとう」を言っています。

挨拶ができるようになってほしければ、教師が進んで挨拶をすべきであるし、進んで働く子どもになってほしければ、教師が進んで働くようにすべきであると思います。

ヒドゥンカリキュラムとも言えるかもしれません。言葉で指導しなくても、「子どもたちの意識に徐々に残っていったらいい」と考えながら姿で示しています。

そのように続けていると、そのことについて、改めて指導する場面があったときにも教師の言葉に説得力が出るのだろうと思います。

2.ときに姿で示す

突発的、または場面的な指導が必要なときにも言葉ではなく、あえて姿で示すことがあります。

例えば、最近掃除の時間に緩みが出てきたと感じるときには、黙々と掃除をする姿を見せる。たとえ、近くで子どもがふざけていても、そのときは何も言わず、黙々と一生懸命に掃除をしている姿を示します。

他には、子どもたちが働く場面などで、いつもなら終わった後に労いの言葉をかけたり、頑張りを認めたりする言葉をかけているとします。しかし、子どもたちの働きに緩さが見られ、担任としてよくないと感じたときには、その言葉をかけないという行動で、子どもたちの働きに先生は満足していないということを示します。よくないと伝えるのではなく、いつもかけている言葉をかけないという方法で伝えることもあります。

上記のように、その時々に必要となる指導の場面でも、言葉ですぐに指導するのではなく、あえて姿で示す道を選ぶ場合もあります。


3.まとめ

言葉で指導したり、全体指導を行った方が子どもたちに広く伝えることができると思います。「姿で示す」方法では伝えたいことが届かない子どももいると思います。しかし、逆に言葉で言うより、心に響く相手もいるのではないかと思います。

どんな場面においてもよい、ということではなく、効果的に「姿で示す」指導も取り入れていきたいと思います。


読んでいただきありがとうございます^ ^
心にゆとりをもって、頑張りましょう。
それでは。