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140字小説『Cold』

「飛び込みましょうか」
やっと虹の湖に辿り着いた。
「でも…沈んだら上がってこられないでしょ?」
「そこは賭けね。私は沈むわ、底が見たいから。決断できたら来て」
ぽちゃん。
美しい人が、みるみるうちに小さくなった。
そうだな。
彼女と一緒なら、底の暮らしもいいかもしれない。

愛する人と2人。

ぽちゃん。



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