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男性が1年間育休取って人生観変わった話⑤

こんにちは!エルザスです。

私は主に育休取得についてお悩み中のプレパパ向けに記事を書いています。

今回も前回に引き続き、「育休取りたいのはヤマヤマだけど、色んな事情でそう簡単にはいかないんだよ……」と躊躇している皆さんに向けて、長期の育休取得を決断できるようなマインドセットのアイデアを提供したいと思います。

前回は「育休を取ると職場の同僚にしわ寄せが行くから……」と考えてしまう方向けのマインドセットのお話でした。


今回は「育休を長く取ると出世に響かないか心配……」と考えている方向けの記事になります。早速いってみましょう!

マインドセット2.ダウンシフターズになろう!

人生のギアを意図的に下げる(ダウンシフト)
する人々、それがダウンシフターズ


そもそも、そんなに早く出世したいですかね?例えば、1年遅れくらいなら良くはないですかね?

会社で出世し続けて役員にまでなれるのはほんの一握り。たいていの企業では、多くの従業員の昇格はいずれどこかでとまり、その後横ばいが続くことになります。もちろん少しでも早くその到達点に至ることを目指すのも悪くはないですが、それが本当に自分の人生で成し遂げたいことなのか、子供が生まれることを契機に一度真剣に検討した方が良いと思います。

そこで1冊の本のご紹介です。

要旨はこんな感じです。

  • ダウンシフターとは、自身の最も深い価値観に合った日々を過ごすことを選んだ人。

  • 上昇すること、加速することだけが人生ではない。自分のペースで、かつ自分の時間を大切にして生きることが重要。

  • 仕事でなくとも、自分のやっていることの社会的意義を信じられるなら、辛くても耐えられる。

  • 一人一人がライフスタイルを見直していくことが、結果として社会の変革に繋がってゆく。

私は育休に入ってからこの本を読んだのですが、出世競争に敗れてダウンシフトを余儀なくされたのではなく、自分自身でダウンシフトを主体的に選択した人々がいることを知り励まされました。そして自分もダウンシフターだったことを知ってすごくスッキリした気持ちになりました。「子供が生まれてからしばらくの間は、会社員としての人生はダウンシフトすることにしたんだな」と自分の選択を自分で納得できたのです。

以前の記事にも書きましたが、「成功」にはロールモデルがある一方、個人の「幸福」は人それぞれにオリジナルなものです。「成功」という観点ならば少しでも早く出世することが正解なのでしょうが、それが自分の「幸福」とは限りません。というか、現代社会ではワークライフバランスを実現させつつゆっくり出世する人生のほうが、多くの人が「幸福」を感じやすいんじゃないでしょうか?

さて、ダウンシフトの決断をして、昨年から今年はじめにかけて1年間の育休をとった私ですが、その後出世はどうなったでしょうか?一応ご参考として紹介します。

我が社は年功序列色が極めて強い会社です。今年4月の昇格人事では、同期約20名のうち私ともう一人を除く全員が昇格し、私は元々の職位にステイでした

まぁこれは予想の範囲内でした。昨年度はほとんど休んでいて実績らしい実績も無いので、評価のしようもないでしょう。まったくショックではありませんでした。
むしろ、昇格がなく同期におくれをとったのは、それだけ全力で育児に取り組んだ証拠で、「育児勲章」のようなものだと感じ、誇らしい気さえしました
(なお、降格される心配はまったくしていませんでした。育休の直後に降格されたら違法な「育休による不利益取扱い」と労基署がみなす可能性大だからです。会社はそこまでバカではありません)

問題は来年4月に1年遅れで昇格できるか否かですが、上司は「復帰後の働きぶりを見る限り、今のまま続けていってくれれば問題ない」と言ってくれました。その言葉が本当かどうかはわかりませんが、今は無邪気に信じて仕事を頑張ってみるしかないと思っています。それに、もしこの先同期との差がどんどん開いていったとしても、1年間の育休で得られたものの大きさを思えば悔いはありません。本気でそう思えるくらい素晴らしい経験ができました。


さて次回は、育休取得による収入減の問題をとりあげてみたいと思います。引き続き読んでいただけたらうれしいです。

ではまた!

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